中野寛成の発言 (外務委員会)

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○中野(寛)委員 それでは、今後の問題をお聞きします。
 ブッシュ政権にかわってから、外交、安全保障政策について、明らかにクリントン政権当時の政策を大きく変えようとしております。北東アジア政策もそうであります。そして、ミサイル防衛計画もそうであります。新たなブッシュ政権の外交、安全保障政策をどう読み取り、それにどう対応するかは、最も日本外交の基軸であるという日米関係、日米同盟について大きな影響を与えます。単に、今日までの外交の継続性に基づいて日米同盟は日本外交の基軸だと言葉の上で言っただけでは済まないと思います。
 前回、この委員会における私の同趣旨の質問に、外務大臣は、アメリカはどういうふうに戦略を持っているのか、日本はそれに対してどう考えるか、その答えを頭で考えられる資料もしっかりもらってこようと思っていますとおっしゃっておられます。もうあれから随分たちましたし、日米首脳会談も目前であります。当然、外務大臣としては、総理に、その日米首脳会談のあり方、また日本側のスタンスについては申される義務、使命があると思います。
 ちなみに、質問の趣旨を御理解いただけないと困るので、こちらの方から私なりの見解を申し上げます。
 ブッシュ政権は、国家戦略を構築している。これはアメリカ民主党と共和党の違いですが、共和党というのは、まず戦略、戦術を立てて、それから各論に入っていく、これはアメリカ共和党の伝統だと私は思っています。そして、まず国家戦略を構築し、その枠内において個々の政策を進めるというアプローチをとっていきます。
 今回のブッシュ政権の国家戦略には幾つかの特徴があると思います。
 それは、一つはアメリカ中心主義、アメリカが中心になって世界のいろいろな問題を解決していこうとする、ある意味では覇権主義的傾向が強い。クリントン政権の場合は、どちらかというと対話が中心であったと思います。一つの目標がはっきり打ち出されたと思います。
 もう一つは、ヨーロッパの問題は大体片がついた、または確立された、今後はアジア重視、しかも中国包囲政策をとっているというのが私の見方です。
 次に、グローバルな視点に立ちつつも、アメリカは、特に二国間同盟を重視した同盟関係を再構築しようとしている。そういう意味では、日米関係というのは特に重視をし、そして、それはある意味では中国包囲網の一環もなし、かつ、アメリカのグローバルな戦略の中心にもなっていくであろう。そういう意味では、日本に対する期待は大きい、しかし、日本が負わされる任務は大変これまた大きなものになっていくのではないかというふうに思うのであります。
 また、戦略戦力に関するものと通常戦力に関するものとがありますけれども、いよいよ、例えば北朝鮮に対しても通常兵力の削減などについて触れておりますように、通常戦力についても今度はかなり踏み込んでくるであろうと思います。
 アメリカが今考えている外交戦略というのは壮大なものであり、そして、その中に日本を言うならば最も強いパートナーとして、パートナーといえば聞こえがいいですけれども、協力者として位置づけているということを考えるときに、よほどの覚悟が必要ですが、その分析と覚悟のほどをお聞かせいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 中野寛成

speaker_id: 16312

日付: 2001-06-27

院: 衆議院

会議名: 外務委員会