平沼赳夫の発言 (経済産業委員会)

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○平沼国務大臣 これまでの我が国の技術開発というのは、市場や目標が明確であったキャッチアップ型の時代には比較的有効に機能してきたと思っております。しかし、新事業、新市場を創出するプロダクトイノベーションが必要となる昨今、制度の細分化やふくそう化に伴う資源配分の硬直性等から、総合的戦略性や市場化までを視野に入れた一貫性が欠如するなどの問題が顕在化してきていると思っています。
 このため、経済産業省といたしましては、研究開発の出口までを見据えた対応を図り、戦略的な研究開発を推進していくため、効果的、効率的な研究開発の企画、実施、評価システムの構築をこれから図っていく、このように思っております。
 具体的に申し上げますと、研究開発による技術的ブレークスルーを主たる手段として達成すべき政策目標について、その政策目標のもとに複数の研究開発や普及導入策等他の施策との連携を含め、統合されたプログラムというパッケージのもとで研究開発を実施しようとしているところでございます。十三年度予算においては、情報化、高齢化、環境、材料ナノテクノロジーといった分野においてこのような研究開発の取り組みを進めることにいたしております。
 例えば、情報化については、高度情報化社会の実現に必要な情報通信機器の共通基盤である半導体LSI技術について、半導体の微細化に対応した基盤技術を確立し、我が国の半導体の競争力を取り戻すべく、筑波に建設されるスーパークリーンルームにおいて、産学官の能力を結集して、集中的に研究を実施することにいたしております。
 また、材料ナノテクノロジーについては、物質の構造をナノレベルという超微細で制御することによりまして、従来の加工技術では達成できなかった高強度かつ軽量な材料を開発したり、高密度の記憶デバイスや三次元の光回路といったITデバイスを製造するための基盤技術を確立する研究開発を実施するとともに、ナノレベルの技術が広範な分野において活用可能となるような知識基盤を体系化する、こういうこともやっております。
 こうした産学官の総力を結集した大規模な研究開発を効果的に運営していくため、国と運営機関の役割を明確化して、新エネルギー・産業技術総合開発機構、NEDOが統合的に研究開発の運営管理を行っていくことにいたしております。
 また、国立研究所につきましても、山田先生御承知のように、従来十五ございました工業技術院の研究所を、日本最大の公的研究機関として、独立行政法人産業技術総合研究所として統合して、産業競争力強化や新産業の創出に向けた研究を効果的に実施していくことにいたしております。
 このように、経済産業省といたしましては、議員の御指摘がございましたように、こうした取り組みを進めることによって、重点的かつ効果的、効率的な研究開発の実施に努めてまいる所存であります。
 あわせて、このような取り組みは、本年一月に発足をいたしました総合科学技術会議のイニシアチブのもとで、科学技術基本計画を踏まえて、政府が一丸となって各省庁が連携しつつ取り組んでいくべきものと認識しており、経済産業省といたしましても、全力でこれに協力をしていきたいと思っています。
 山田委員御指摘のとおり、やはりこれからは集中的にそして効率よくそして資金も有用に活用できる、そういう形で私どもは取り組んでいかなければならない、このように思っております。

発言情報

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発言者: 平沼赳夫

speaker_id: 2022

日付: 2001-03-30

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会