田野瀬良太郎の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○田野瀬委員 自民党の田野瀬でございます。
これはもう言うまでもなく、平成二年に首都機能の移転の決議が国会で行われております。それに基づいて平成四年に国会等移転に関する法律ができ上がって、その移転を進める責務を有するという法律に基づいて、今いろいろと調査がいよいよ終盤に差しかかっておるところでございます。
当委員会におきましても、いよいよ来年の五月をめどに審議会から答申された三つの候補地を一つに絞る、そして同時に移転を行う、ただ、それまでに社会経済情勢と東京との比較考量と国民合意の形成を経て移転を決定する、こういう順序で今日まで来ておるわけでございまして、今、我々委員会は、あるいはまた国会は、その結論に向けて大きな責務を負っておることは言うまでもないことでございます。私は、この国会決議というものは非常に重いもので、これを何としても実現しなければならないと考えておる一人でございます。
私は、日本は最近経済が停滞しておるとはいえ、一人当たりの日本国民の所得高は世界一、貯蓄高も世界一、世界一ずくめでございます。国民の寿命も世界一、もう数え上げれば切りがない世界一ずくめでございますが、いまいち世界各国から日本に対するあこがれの念が足りない、あるいは信頼の念が足りないと思えてならない。これだけ世界一ずくめの日本が、もっと世界からあこがれられる、それこそ世界各国からやってくる、そういう国にしなければならない。
聞くところによりますと、ビジネスマンは日本には多くやってくるけれども、観光者はモンゴルに行く観光客と同じぐらいの人数だと。ほとんど魅力のない国だと。
尽きるところ、そういった彼らに聞いてみるのに、この東京の一極集中、朝のラッシュアワーのあのさまを見たり、一億も二億もかかる家に住みながら、一時間半も二時間もかかって都心へ通勤しなければならない。一億、二億の家ですから、さぞかしすばらしい家に住んでおるんだろうということを想定するんですが、ウサギ小屋に住んでおる。あのさまを見て、とてもとても日本で住む気になれない、日本に観光者でやってくる、そんな魅力がない、こういうことが聞かれるわけでございます。
逆に、日本の若者がアメリカやオーストラリア、ニュージーランドへ行って、お父さん、お母さん、私を産んでくれる国、これは間違っていたんじゃないか、どうしてああいうきれいな町を持っておる国で産んでくれなかったんだと。アメリカへ行けば、もうそこで永住してしまうというような若者が非常にふえておるわけでございます。
私は、日本が今までやってきた政策、大方成功しておるんですが、唯一失敗したのは町づくりだろうと思います。いよいよ日本が世界各国から信頼される、あこがれられる国をつくるということになりますと、一番おくれた町づくり、都市づくり、これに取りかからなきゃならない、このように私は考えておるところでございます。
私は、この際、国会を移転して、そして首都機能を移転して、移転先のその都市が、世界じゅうから、これぞ二十一世紀の究極の、人間が理想とする町だと言われるような町をつくり、日本全国にそれが町づくりのモデルとして行き渡り、そして日本列島が世界各国からあこがれられる、そういう日本列島づくりをこの際するべきだ、この機に何としてもそういう町をつくって、繰り返しになりますが、世界各国からやってくる、そういう町づくりをすべきだ。
時あたかも小泉総理が各種構造改革、聖域なき構造改革、まさに構造改革の最たるものがまず首都機能移転だ、このように私は考えておる次第でございます。
繰り返しになりますけれども、今我々国会は首都機能移転に向かっての大きな責務を持っておるということを、委員がお互い確認し合いたいものだ、このように考えておるところでございます。
以上でございます。