竹本直一の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○竹本委員 自由民主党の竹本直一でございます。
私も、当委員会の出席は初めてでございますが、もともとこの問題については強い関心を持っておった者の一人であります。
さて、首都移転が必要かどうか、そして今やるべきかどうかという問題でございますけれども、そもそも首都移転というのは、あらゆる行政、経済、すべての効率性だけを考えれば、日本に中心は二つもある必要はなくて、一点でいいと思います。
しかしながら、東京が大地震の起こる可能性の極めて高いところである等々の理由を考えれば、日本の心臓が一つであるよりは、二つないし三つあった方が安全ではないか、一つがつぶれても他方がまだ動いている、こういう状況が中枢機能をきちんと確保するために絶対必要なことではないか。そう考えますと、東京以外に中枢機能を持つところがもう一点あってもいいのではないかというふうに考えられるわけであります。
もう一つ、きょうは自由討議ということでございますので、私はどうしても申し上げておきたいのは、やはり日本というと東京、東京という町は日本の顔になっております。しかしながら、もう一つ顔があってもいいのではないか。
といいますのは、香港であれば香港という一つの町。しかしながら、大きい国、アメリカもワシントン、ニューヨークあるいはロサンゼルスとあるように、フランスだってマルセイユもある。このように二つ、三つのふくそうした顔を持っている国こそが、文化の深みという意味において他国から日本を見た場合に、なるほどそういう複雑かつ幅の広い文化背景を持った国だという尊崇の念、尊敬の念がある程度出るのではないか。少なくとも、一つじゃなくて、二つにした方がいいのではないか。
そういうことを考えますと、今まで世界の首都移転の歴史を見ましても、ブラジリアは成功したかどうか。町へ行きましても、きれいではありますけれども、余りおもしろみはない、賛否両論であろうかと思います。それから、私が少し関係したものでは、ナイジェリアの首都移転、首都はラゴスでございますが、その北に新首都を建設するというプロジェクトがありましたけれども、これは成功しませんでした。
そういうふうな過去の歴史を踏まえますと、やはり国民的な合意の上で、国民的な情熱の上でどうしても新しい首都が必要だ。そこには、単に効率とかあるいは安全以上の、その国の顔を象徴するような地域に新しい首都を建設するんだ、こういう合意といいますか、思い込みが生じてこないと、なかなか動かないのではないかというふうに思います。
ですから、今回、ほぼ三点プラス一点に絞られておりますけれども、どの地域に選ばれるかということはちょっとおきまして、私は、もともと都市というのは、文化というのは一日にして成るものではないから、だから、東京に対して京都とか大阪とか、そういう関西に西の京をつくる方がなお実現性があり、かつ日本のもう一つの顔を育てるという意味ではいいのではないかと思っております。
そういう思いを背景にいたしますと、現時点では、先ほどから議論が出ておりますように、国民的議論の盛り上がりをもう一度もたらすようなそういう仕組みと努力が必要であって、その上でどこにするかを決めていただくことが必要なのではないかというふうに思います。
以上です。