大島令子の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○大島(令)委員 社会民主党の大島令子です。
 私は、首都機能移転反対の立場から意見を申し上げさせていただきます。
 まず、地方の知事さんたちが非常に元気になりまして、長野県、千葉県も新しい知事ができました。まさかと思うような地方からの政変というのが起きつつありまして、地方の人たちも、最近はそんなにばかではない、中央政府の言いなりにならずに、自分たちの県や町は住民参加で自分たちでつくっていこうというのが今の流れなんですね。住民に対して説明しない人たちは選挙でどんどん落とされていく。首都機能となると国会での議論になると思うんですが、やはり私たちも、国民に対してこの問題をこの十年間でどれだけ説明してきたかという責任が問われると思うんです。
 この場所で、例えば先回も申し上げましたけれども、九〇年の十一月の国会決議の後、衆議院選挙が三回ありまして、そのときにいた人は四〇%、そして、私も含め、過去三回の選挙で現在六〇%の衆議院の議員の方がかわっているわけなんです。しかし、決議というのは当時のその人たちの責任でやっているわけなんですが、私は思うのは、例えばここで自分が発言したことが、首都機能移転に関しては非常な財源とかがかかるわけで、自分が議員でなくなったときにもう責任を持たなくなるという、政治家というのは、選挙で当選、落選ということによって、そのときの発言がどこまで責任を持てるかということになると思うんです。そうすると、この問題を国民全体がもうちょっと、やはり首都はこうあるべきだということを考える問題提起をする見直しということも、私はやっていいと思うんですね。
 先ほどから聞いていますと、東京に一極集中した人口動態の背景というものを考えていないと私は思うんです。例えば、大学とかいろいろな研究施設、研究施設はつくばの方に移っていますけれども、大学が東京にたくさんありますね。地方に移転してもいいのではないか。そこでまた新しい研究施設とか、そこの町に残る学生もいる。そういう形で、人口がなぜ東京に集まるのかということも考える必要があると思うんです。そうすると、例えば人口が東京に一極集中するから首都機能を移転しようという問題は解決できる方法もあると思うんです。
 それと、電子政府ということで、国会でも、今秘書さんたちでもパソコンやインターネットがないとできないくらいIT化が進んでいるわけで、やはり中央政府というのはスリム化できると思うんですね。
 そういう中で、首都機能を移転して果たして今の経済とか財政状況がよくなるのか。先ほど田野瀬委員は、日本はGDPも国民所得も世界一だと言いましたが、反面、借金も世界一でありまして、物価も世界一高い。だから、所得が高くたって私たちは豊かじゃないわけですよね。スウェーデンとか、北欧で福祉の進んでいる国々は、国民負担率が六五%、日本は三五%。社会保障費の負担が日本は低いといいましても、では残りのお金で豊かな生活ができるかといえば、そうじゃないわけなんです。細かく分析していくと、将来、私たちが、この日本に生まれて、日本の国で育って、老いていくという人生を考えたときに、東京が首都だから私たちは不幸な人生を送らなきゃならなくなる、そういう考え方には至らないと思うわけなんです。
 そして、去年四月から地方分権一括法が施行されまして、国の機関委任事務も非常に少なくなりまして、地方が地方独自のまちづくりをやっているわけですから、私は、おのずと国会改革というのも、もうちょっとスリム化していく、そうすると、首都は東京であってもいいわけだし、長年築いた東京の庶民文化というものもここに温存していていいと思うわけなんです。世界の四大都市、ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京とか言われていますけれども、東京が日本の首都というイメージは世界の中で定着しているわけなんですね。
 そういう中で、新たな遷都ということを考える場合、やはり国家百年の大計を考えまして、首都というのは都になるわけで、瞬時にインターネットで世界の情報が回る。いろいろな発言も瞬時にして世界を回る中で、首都が東京、国会機能が、首都機能が東京にあるということが世界の中で認知されている中で、改めてこの機能をよそに持っていく必要があるのかなということを疑問に思っています。
 そして、去年の十一月の参考人、各候補地の知事さんの話でも、三重県の北川知事なんかはやはりいいことを言っているんですよね。地域振興対策、それは首都機能移転というのは細かく言えば小さな公共事業の始まりだと私は思うわけなんですが、北川知事は、やはり国とか県とか市町村という三層制がこのままあっていいのか、そういう大きなところで議論を抜本的にやっていただきたいと述べているわけです。何か誘致合戦のような形でこの首都機能移転の問題を語ってほしくないということを参考人の立場で述べられているわけです。きょうは会議録も持ってきております。
 ですから、改めて首都機能というものがどういうものか。東京の人口の一極集中のためにだけとか、そういう印象で語られるということではなく、なぜ一極集中するのか。集中しないために、いろいろな会社の本社も東京ではなく違うところに移っている。例えばNTTの一〇四も沖縄でやっているとか、そういう情報化時代を見据えて、まだまだ東京であってもいいと私は思うわけです。
 以上です。

発言情報

speech_id: 115104298X00220010613_027

発言者: 大島令子

speaker_id: 33824

日付: 2001-06-13

院: 衆議院

会議名: 国会等の移転に関する特別委員会