城島正光の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○城島委員 民主党の城島でございます。
先ほどから、田野瀬委員とか、あるいは坂本委員とか蓮実委員とか、おっしゃっていることは非常によく理解できるところでありまして、委員会あるいはこれまでの経緯というものからすると、そういう皆さん方の主張というのはそうだなというふうに思うし、ある面では、特に坂本委員がおっしゃったように、この委員会は何をやってきたんだというような、復帰された方の心情というものも非常によくわかるところであります。しかし、現実がそういうものだ、やはりそういうことも現実だということも、これは何かを意味しているというふうに受け取る必要があるんじゃないかというふうに思います。
今、林先生もおっしゃいましたけれども、首相官邸の問題なんというのはまさしくその象徴だと私は思うし、それから最近の省庁再編に伴う立派なビルがこの霞が関かいわいでも建設をされた、あるいは埼玉新都心の中に首都機能を拡大していくという、そういう方向が進んでいっているというような現実の動きと、平成二年ですか、国会決議以降この委員会ができて、延べ百十九回、それから六十七人の参考人という、大変重みのあるこの委員会のこれまでの経緯というものからすると、率直に言うと、やはりかなりちぐはぐだなという感じが全体の動きの中でするのも現実ではないかというふうに思うんですね。
どうもめり張りがついてないんじゃないか。そういう方向で本当にやっていくということであれば、国会全体の流れが、国会等の移転という方向にもう少し大きな流れができてもよかったのではないかと思うけれども、やはりそうなってないところには、今申し上げたような幾つかの目に目えた形の象徴的な動きがあるということも大きな要素ではないかなというふうに思います。
と同時に、先ほどどなたかの御指摘がありましたけれども、一方で言うと、ある面で新しい公共投資でありますけれども、確かに公的な負担というのは、年間にすると二千億円ぐらいというようなことも含めて、全体から言うとそう大きくないということはわかりますが、ただ、今何せ、国、地方を合わせて世界一の借金を抱えているというような状況からしても、やはりその辺についての国民的な思いというものもあるのではないかという感じがします。
私も、今まで約四十カ国の首都というのを、首都機能ということで見たわけではありませんが、訪問した体験からしても、首都そのものが大変魅力ある都市だなというのはそう多くないという感じがしますよね。そのかわり、これは皆さん異論がないと思いますけれども、先ほどから皆さんがおっしゃっていることで言うと、それで特徴ある町を、都市をどうつくっていくか、あるいはそういうものができていくかということは極めて大事なことなので、そういう点からすると、やはり本質的な問題は、一極集中になってきた原因、そこをどう解消していくか。まさに地方主権、地方分権、道州制なんかの問題もそこにあると思いますけれども、そういったことを含めて、地方がどう自立していくような方向になるのかということを考えていくということが少なくとももう一つ大きな柱としてないことには、やはり国会を含めた移転というのが国民のかなり多くの合意にはなかなかなり得ないのではないかなという感じが僕はしております。
そういうことからすると、もう一つ言うと、一極集中になっている都市というのは、いろいろな要素はあると思いますけれども、やはりそこに行けば生活できるということなんですよね。アジアとか南米なんかも首都に集中しています。
そういう点で言うと、先ほどどなたかもおっしゃっていましたけれども、教育も含めて、大学のあり方も含めて、それから産業のあり方も含めて、やはり地方がきちっと自立できるような政策というものをセットで考えていくということがないと、なかなかこの問題というのは大きく前進していくのは難しいかなという感じもしているということであります。