山田正彦の発言 (本会議)
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○山田正彦君 私は、自由党を代表して、ただいま提案されました予算委員長野呂田芳成君の解任決議案に賛成の討論を行います。(拍手)
これまで自由党は、議会制民主主義のルールにのっとって予算委員会の審議が円滑に行われ、かつ、国民の信頼にこたえることのできるよう、予算委員会の質疑を通じて政府の考え方をただしてきたところであります。
もとより、今、国会の予算委員会審議は国民全体が注視している中で行われているのであって、とりわけ国民の関心は、相次ぐ不祥事を繰り返してきた政府・自民党の数々の疑惑について、政治がどのような決着を図るかということに集中しているのであります。
この見地から、我が党は、他の三野党とともに、国会が始まる前にも、KSD事件、機密費横領事件に関連した閉会中審査を求め、また、国会開会当初から、関係者の証人喚問を要求してきたところであります。
しかるに、野呂田芳成君は、野党の再三の要求に耳をかさず、与党側の意見のみを聞き入れた上で、二月七日、衆議院予算委員会を職権でもって開会し、平成十三年度政府予算案に関する宮澤財務大臣の提案理由説明を与党のみで一方的に行うという行動をとったのであります。
このような暴挙を行ったにもかかわらず、我が党は、国民注視の問題を委員会審議を通じて解明していくことが必要であるとして、野呂田予算委員長の裁定を不服としつつも、整々粛々と予算の審議に協力してきたのであります。
ところが、野呂田芳成君は、公正中立を旨とする予算委員会の委員長という職責を顧みない数々の不手際を繰り返したのであります。
肝心の証人喚問要求については、野党が繰り返し強くこれを求めたにもかかわらず、一顧だにする気配もなく、臭い物にはふたをするかのように、与党側に同調して、逃げの一手を決め込んだのであります。
野呂田芳成君の言い分は、村上正邦前自民党参院議員会長は参議院議員だから衆議院ではやれない、額賀福志郎前経済財政担当大臣は政治倫理審査会の審査があるのでその結果を見なければやれない、小山孝雄前自民党参議院議員とKSDの前理事長の古関忠男被告については被告として収監中であるからやれない、外務省の松尾克俊元要人外国訪問支援室長は現在捜査中であるからやれないというものでありますが、これほど国会と国民をばかにした話はありません。(拍手)衆議院予算委員会の権威も役割も全く認識していない発言としか言いようがありません。そのへ理屈には、真相解明を避けて通り、真実を国民の前に明らかにさせたくないという魂胆が透けて見えてまいります。
委員会の審議中においても、松尾克俊元外務省要人外国訪問支援室長が受け取っていた官房機密費の支出名目についての政府側の説明が二転三転するなど、政府答弁が答弁の体をなしていない場面がたびたびあったにもかかわらず、公正無私の立場で政府答弁を適切に行うよう促すこともなく、真相解明努力とはほど遠い、緩慢な委員会運営に努めたのであります。
与党側は、口を開けば、予算案を一刻も早く成立させることが大切であると、さも景気や国民生活に配慮しているかのポーズをとりますが、真相解明による国民の信頼回復、あえて言うならば、自民党的政治体質の転換こそが最大の景気対策であることを、この際、はっきりと申し上げておきます。(拍手)
また、野呂田芳成君は、二月九日、衆議院第一委員室において、予算委員でないにもかかわらず、自由民主党林省之介議員が同一選挙区の競争相手である社会民主党・市民連合の辻元清美議員を中傷する文書を頒布するという前代未聞の卑劣きわまりない行為に迅速に対応することなく、予算委員会の品位を著しくおとしめたのであります。
さらに、二月十九日の委員会審議において、民主党の池田元久議員の、事もあろうに質疑時間中に、公聴会日程の強行採決をするという暴挙を行ったばかりでなく、二十日には、予算委員会の理事会での合意なしに、一方的に与党単独で予算委員会を強行開会するという無定見な行為に及んだのであります。(拍手)
このような一方的な態度は、議会政治のルールを委員長みずからが破り、審議の公平公正を旨とする委員長がみずから審議拒否をするにも等しいものであって、予算委員会混乱の原因は挙げて野呂田芳成君のとった暴挙にあり、その責任は重大であると言わざるを得ません。(拍手)
予算委員会が開催されてから二週間の間にこれだけの不手際を積み重ねた委員長のもとで、もはや適正な委員会運営を期待することはできません。
最後に、一言申し上げます。
最近行われた新聞の世論調査によれば、議会への信頼度は、米国が六三%であるのに対し、日本はわずか九・三%であります。今ほど国会の、そして国会議員の見識が問われているときはないのであります。(拍手)
この見地から、我々自由党は、議会への信頼をさらにおとしめた野呂田芳成君の行為に抗議し、あわせて、予算委員会での関係者の証人喚問を強く求め、賛成の討論を終わります。(拍手)