田英夫の発言 (外交防衛委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○田英夫君 実は、モンゴルについては昨年九月に行きましたので、今、与党の人民革命党の総理大臣以下、外務大臣や外務省の担当者あるいは野党の社会民主党の人たちとも話しました。
 この問題については、本当に与野党一致して、今言われたように九二年にまず自分たちが宣言をして、そして六年後に、いろいろ工作をした結果、各国の了承を得て九八年に国連総会で全会一致で承認をされた。大変な努力をしているんですね、このモンゴルは国を挙げて。中国とロシアの間にはさまって、自分たちの安全を守るために非常な努力をしている。そういうことを聞くと、日本はこれでいいのかとつくづく思いました。
 そこで、一つの提案ですけれども、例えば本当に永世中立とか、今の核の問題とか、あるいはコスタリカは憲法でやはり日本と同じように非武装を決めていて、そしてその後大統領になられたアリアスさんが非常な努力で世界にそれを認めさせたという、それでノーベル平和賞をもらっているわけです。こういうことを考えると、日本はただ憲法第九条はありますと、いやしかしそれは変えようというのが今かなり大きな勢いで出てきていると。本当にこれでいいのかと思わざるを得ないんですけれども。
 そこで、私の提案は、どうやって第九条、特に第一項を世界に認知してもらうか。知る人ぞ知るでしょうけれども、世論調査によるとアメリカ人なんかはほどんど知らない、日本に憲法九条というものがあるということを。戦争をしない、軍隊を持たないということが知られていないという状況ですよ。
 そこで、今のオーストリアの永世中立を国際的に認知させた問題、モンゴルの非核ということを国連で承認してもらったというこのやり方、これを一つのサジェスチョンとして、憲法九条の第一項の戦争をしないということを、私どもはそれを不戦と呼びたいんですね、不戦憲法と呼びたいんですが、不戦国家宣言とでも言うべきものを日本国政府が世界に向かって発信する。もちろん、その前にこの国会で衆参両院で全会一致でそのことを決めていただきたい。そして、それを受けて日本政府が世界に向かって不戦国家宣言を発する、それを国連総会の場で全会一致で承認をしてもらう、これを目指すべきではないかと思います。
 そうなれば、例えばどうしてPKOのときに軍隊を派遣して武器を持って戦うことができる、そういうやり方をとらないのかというような声や、あるいはアメリカ人は血を流しているのになぜ日本人は血を流さないのかというような声に惑わされることなく、日本は戦争をしない国だと決心をしたんだということを世界の人たちに認めさせる、国連の場で認めさせるということを目指すべきだと。
 そして同時に、先ほど申し上げたように、世界じゅうが集団安全保障機構によってお互いに安全、総合的なですね、軍事的なことだけではなくて、お互いに環境を守ったり、あるいは人権を守ったり、さまざまな問題で、食糧が不足ならその域内ではお互いにやりくりをしようじゃないかと。大きな事業をするときにはお互いに助け合おうじゃないかというようなことをやっていくのが一つの世界の理想郷になるんじゃないか、こういうことを考えているということを申し上げて、最後に両大臣の御感想をいただいて終わりたいと思います。

発言情報

speech_id: 115113950X00720010403_274

発言者: 田英夫

speaker_id: 16046

日付: 2001-04-03

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会