平野貞夫の発言 (憲法調査会)

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○平野貞夫君 自由党の平野でございます。
 まず第一に、昨年一年間、衆参両院で活動しました憲法調査会の印象から申し上げたいと思いますが、率直に言いまして、活動の意義というのはあったと思いますが、議論の内容は、護憲派、改憲派、論憲派という三つに分かれて、それぞれ外部から学者、参考人を呼んできて意見を聞いて、意見の言いっ放しということで、どっちかというと議論がかみ合わないといいますか、非常に言葉悪く言いますと、両院の憲法調査会は憲法のあり方、憲法認識といいますか、そういうものについてどうも多民族国家のような印象を受ける場面がしばしば私はございました。何とか、同一民族でございますので、憲法を共有するというような認識で、ことしはかみ合わせのいい議論をひとつ進めていただきたいという、こういうお願いをまずしておきたいと思います。
 そこで、そういった反省をもとに、実は自由党では昨年十二月十三日に「新しい憲法を創る基本方針」というものを十二項目にわたって概要をまとめて発表いたしました。これは適切な時期を見て両院の憲法調査会に提出して御批判いただかねばならない資料でございますが、現時点で提出するということはちょっと自由党だけが突出し過ぎるというので実は様子を見ておるわけでございます。現在の混迷したこの日本のあり方を見まするに、やはり憲法のあり方といいますか、憲法運営の根っこのことについて、国会にいる人たちができるだけやっぱり共通の認識を持つということが大事だと、そういう思いでつくったわけでございます。
 幹事会に御相談した上、適切な時期にまた皆様のお目にとめたいと、入れて御高覧いただきたいと思っておりますが、実は新聞で発表したものですから各方面からいろんな反響がございました。右からも左からも批判されたり褒められたり評価されたり、話題になっておるんですが、実はこれを通じて、特に九条問題について、自由党は「九条の理念を継承する。」という表現を出しました。
 これは立党のときから持っている考え方でございますが、特にこれについて大変いろんな方が自由党は方針を変えたんじゃないかという言い方をされたわけでございますが、昨年暮れに社民党の土井党首と自由党の小沢党首が、このことだけじゃございませんが、憲法についての意見交換をしました。
 私も同席してみたんですが、率直に言いまして、土井党首は、前文と九条は変えるべきでない、言葉をこのままで置くべきだと、こういう意見でございました。小沢党首は、理念は両方とも継承すべきだ、しかし一字一句変えちゃいかぬということは、これは自分たちはそうは思わないと。特に、憲法制定時期に南原東大総長が九条の不備について指摘した分については、早い機会にああいう方向で整備すべきじゃないかという意見を言っていたんですが、要するに、意見はまだいろいろ差はありますが、自由党と社民党といえば憲法では水と油というように国民から見られておるわけでございますが、実は真摯に国や国民や世界のことを考えたら同じ次元でしかも同じ方向で議論できるということが私は勉強になりました。
 ですから、ことしは参議院のこの調査会では国民主権と国の機構とか基本的人権とか平和主義と安全保障という項目別に調査、議論がされるということでございます。どうかひとつ誤解を解いて、かみしもを解いて、このままの日本でいいかということをやっぱり与野党真摯に考えれば一つの方向は出てくると思いますので、これらの項目についてひとつ議論される際には、まとめとしてどの部分で意見が違うのか、どの部分で意見が一致するのか、そしてその議論の方向は同じ方向を向いているかどうか、こういうような一種の議論の距離感といいますか、そういったものを国民に理解してもらうような調査活動をお願いいたしまして、私の意見を終わります。

発言情報

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発言者: 平野貞夫

speaker_id: 22130

日付: 2001-02-21

院: 参議院

会議名: 憲法調査会