小林節の発言 (憲法調査会)
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○参考人(小林節君) 先ほど飯尾先生のお話にもございましたが、確認的に申し上げますと、これは憲法条文の問題というよりも運用の問題でありまして、そういう意味ではここ最近いろいろ努力しておられる、内閣レベルでの首相の発議権とか、それから副大臣、政務官を、要するに政治家を集団で各省庁に、つまりやはり行政省庁の情報力が強過ぎる点があるわけですから、それから官僚答弁を排したとか、そういう運用上の工夫は現にしておられますし、これ、いずれ効果が出てくると私は思っております。
あと二点は、これもよく言われることですが、立法府の機能強化、これは行政省庁に対抗し得るだけのやはり質量ともに、議会職員でございますが、充実しないと、これは戦いにならないと思います。
それからあと一つは、やはり総選挙を政権(首相)選択選挙型に運用上位置づけないとまずい。これは新制度がまだうまく使われていない欠点だと思うんですが、ただ、この背景に日本の民族性があるような気が私はいたします。つまり、みんなで相談しながら先へ進む、突出したリーダーを好まないというか、むしろ出そうになったら引きずりおろすような、やはり長いこと平和な島国に暮らしてきたので、本当の危機管理の経験がないために強烈なリーダーを必要としない民族なんだと思うんですね。
ただ、新世紀の曲がり角でそういうことを言ってられない状況になってきているような気がしますので、やはり総選挙を意識して、政権選択、首相選択の選挙だという運用を各政党が図らないと、この政治改革は最終的な着地が無理ではないかと思います。
以上です。