小林節の発言 (憲法調査会)

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○参考人(小林節君) 二院制についてまとめて申し上げます。
 まず、先ほど来申し上げたのは、同じ民選型の参議院だとしても、とにかく衆議院と人が違う、それから原則として選挙のときが違う、それから選挙制度が違う。となりますと、今の果物、ミカンを考えてください、ミカン。ミカンを縦に切りますと、袋が二つ見えます。ミカンを横に切りますと、菊の御紋章みたいな景色が出ます。つまり、これだけ日本国憲法のもとで価値多元主義で五十数年来ていますから、我々は本当に多様な自分を持っているわけで、その一億人以上いる民意が一つのはずはないと思うんです、私は。ですから、民意を縦に切って出てくる民意なるものと、横に切って出てくる民意なるものと実は全く異なったものが出てくる可能性はあるんですね。
 だから、それを一カ所だけ切って、はい、これが民意です、衆議院総選挙で、はい、これが民意だというのも、ある意味では、それしかできないなら別ですけれども、技術的に予算的にできるならば二度切りというのは極めて民意の調査の精度が高まると思うんですね。そういう意味で、現行制度のままでも二院制は意義あり。しかも、さっき申し上げたように、同じことをちょっとタイミングをずらして考えますでしょう、このセカンドゲスというのはすごく意味があると思うんです。
 先ほど表現がまずかったんですけれども、あれ、言い返せば、心がぱあっと高まって何かの決断をした、でも後で帰り道冷静になって、これでよかったのかな、もっと別の選択肢もあったんじゃないか、人間ってあると思うんですね。それは人間集団でもあると思うんです。
 それから、逆にもっと制度を変えちゃう、方法でいうと私はむしろそれがいいと思うんですが、参議院はやはり上院、元老院型になるべきだと思うんです。それは民選でなくすべきだと思っております。そして、閣僚になる資格をそもそも初めから求めない。
 それから、分業化の一つで、ちょっとアメリカのまねに近くなってまいりますけれども、外交については、それからある一定レベル以上の高位高官の人事についてはとか、まさにそれが元老の仕事だと思うんですが、そういう全く機能分化という形での新参議院をつくれば結構いけるんではないかと思っているんですけれども、以上でございます。

発言情報

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発言者: 小林節

speaker_id: 20442

日付: 2001-03-07

院: 参議院

会議名: 憲法調査会