曽根泰教の発言 (憲法調査会)

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○参考人(曽根泰教君) 議院内閣制そのものの持つ問題と、それから党の持つ問題と、二つ混在しているのではないか。つまり、先ほどの首相公選の問題もそうですけれども、自民党問題というのがありまして、これは派閥であるとかあるいは与党有力者がどこかで森さんを決めてしまうとか、こういう問題は、これはむしろ党の中が解決してくれなければ困る問題で、議院内閣制そのものの問題とは少し違うと思います。
 それを前提として、議院内閣制と国民の選択とをどう結びつけるのか、首相の選択と選挙をどう結びつけるのかということをもう少しつけ加えますと、つい先日、イタリアで選挙が行われました。イタリアは比例代表と小選挙区の併用制です。連用制に近いかもしれません。そのときに、二つのグループが首相候補を選挙のときに掲げて、それで選挙を戦いました。ベルルスコーニは、それによって首相候補として選挙のときに国民の選択の対象になっていたわけです。
 今、イギリスで選挙が行われますが、ブレア労働党党首、現首相とヘイグ、トーリー党、保守党と戦うわけですが、例えばブレアさんの方を見れば、パーティーマニフェストはもう公開されています。私もウェブからそれをダウンロードいたしました。ですから、パーティーマニフェストというのは公約の綱領集とでも言っていいんだと思うんですね。それと、ブレア、ヘイグ、それぞれの党首はもう首相候補なわけです。国民は選挙のときに、政策パッケージ、党首、つまり首相を同時に選んでいるわけですね。ですから、選挙の役割が、さっき政権選択と言いましたけれども、首相の選択でもある。こう理解しますと、議院内閣制であっても、実際では党首を選択する、つまり首相を選択することを選挙区のレベルで行えるという、こういう理解なわけです。
 そして、それは現実には先ほどイタリアの例、それから今後行われるイギリス選挙の例でもそういう運用がされていると思います。日本はそれに近づけないのかというのが絶えず出てくる疑問なんですが、これは努力をした方がいいのではないかというのが私の意見です。

発言情報

speech_id: 115114184X00820010523_014

発言者: 曽根泰教

speaker_id: 12095

日付: 2001-05-23

院: 参議院

会議名: 憲法調査会