原田勝広の発言 (国際問題に関する調査会)
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○参考人(原田勝広君) ありがとうございます。
ただいまの山本理事の御質問に対してお答え申し上げます。
まず初めに、ドイツと日本の場合はかなりレベル的に差があるという前提のもとでお話し申し上げたいと思うんですけれども、ドイツの場合は、御承知のとおり、NATO域外への派兵というのは従来行ってこなかったわけですけれども、九四年に、連邦憲法裁判所が国連の集団安全保障機構の枠内での平和維持活動ならば武装部隊を派遣してもよいということで、派兵への制約が解かれたというふうに承知しておりますけれども、私は、ここで参考になると申し上げたのは、先ほど申し上げたように、段階的にやったということと、NATOの枠組みの中でやったということであります。
ユーゴの空爆につきましては戦闘機まで派遣しましたので、これについては、もちろんユーゴ国内は当然でありますけれども、ドイツ国内でもかなりの反発がありました。しかし、こうした反発の中でもより理解者が多かったというのは、ドイツ単独で動いたのではなくて、その枠組みの中で動き、それを理解している各国、NATOの首脳の存在があったということで、枠の中で動くべきであろうという意味では参考になるのではないかと思います。
それがARFでどういうことができるのかということですけれども、もちろんARFというのはNATOと違いまして軍事機構でも何でもありませんので、非常に制約的ではあるんですけれども、例えばPKOの活動について何か一緒にできないかと。例えば日本のどこかにPKOセンター的なものをつくって、そこで一緒に訓練をすると。御承知のとおり、PKOの場合は各国、しかも途上国等の兵士が多いので、装備の貧弱さもさることながら、その統一性というのがとれておらずに活動に非常に支障を来しているということを考えますと、少なくともARFの参加の国々で一緒に動いて、規格等を統一して一つのモデルをそこでつくり上げて、国連全体、つまり世界にそれを見せるという、例えば非常に小さなことのようですけれども、実は現在の国連において非常に意味が大きいというようなことを例えばやったらどうかというふうに考えております。
ありがとうございました。