沢たまきの発言 (国際問題に関する調査会)

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○沢たまき君 私は、二点コメントをさせていただきます。
 第一点は、先ほどの御意見の中にもあったんですけれども、東アジアにおける平和と安定を確保するため我が国に東アジア平和研究所を設置すべきとの御意見があったんですが、私はもう大いに大賛成であります。
 とにかく一番大事なことは、こういう格言もありますが、「汝須く一身の安堵を思はば、先ず四表の静謐を祈らん者か」と、こういう考え方が昔からございますけれども、一番大事なことは、考え方とか意見が違っていても相互に顔を突き合わせて何度も話し合えば少しずつ共通の認識も出てくるということです。少しずつでも誤解が解けて、部分的にでも共通の認識ができ上がることがまず第一歩であると考えます。時間はかかると思います。けれども、これまでこうした努力が欠けていたのではないかなと思います。このような研究所を我が国が率先してつくるべきだと思います。
 ついでに言わせていただければ、私は国連を招致してそれを沖縄の中でやってもらいたいと前回のときにも申し上げましたけれども、できれば一番この大戦で被害を受けた沖縄に平和研究所を、東アジアの研究所をつくっていただければという思いがしております。
 第二点は、我が国外交の今後における文化交流の重要性であります。
 我が国外交のあり方について、いま一度これまでの議論を振り返ってみました。何人かの参考人も指摘されておりますように、現在、我が国は五百年に一度という大きな変動の時期に直面しております。そのような中で、長いスパンで将来を見据え、教育そして文化に力を入れることが極めて重要であります。つまり、高い文化水準は尊敬の対象となるからであります。
 ここにちょっと典型的な事例があります。ある旧通産省の方がドイツに赴任をされました。そのお子さんがドイツの学校でいじめに遭っていたそうです。それがある瞬間からいじめがなくなった。その理由を探ってみますと、ベルリン・フィルを小沢征爾さんが指揮をした、それを御家族で見に行ったと。日本人の中にも偉い人がいるんだなということで、これが原因でいじめがなくなり、尊敬をされたという事実があります。
 サミュエル・ハンチントンを引用するまでもなく、国際社会においては異なった文化とか思想からくる対立が根深く存在して、二十一世紀にはこれがもう目に見える形で紛争になり得るという識者の意見もあります。このような問題を超越する意味でも、またエコノミックアニマル、拝金主義との非難をはね返すためにも、ハードパワーからソフトパワーへと、ソフトパワーを発揮するために我が国外交は文化交流に力を注ぐべきだなというふうに考えております。
 この二点を申し述べさせていただきます。
 以上です。

発言情報

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発言者: 沢たまき

speaker_id: 20586

日付: 2001-05-23

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会