扇千景の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(扇千景君) 今、先生がお話しになりました川辺川ダム建設による不知火海への影響ということは、大変私たちも注目しておりますし、何とかいい方法がないだろうかと。そして、漁民の皆さん、あるいは反対、賛成両方あるものですから、私たちも心を痛めて見守っておりますところでございます。
まず、私の担当しております国土交通省といたしましても、球磨川地域ではこれまでも過去三十年間に九回の大水害が起こりまして、多くの災害が出ております。そういう意味からおきましても、私たちは少なくとも川辺川ダムの建設事業、それを成功させることによって治水対策が完全に行われて、皆さんが安心していただけるであろうと、そういうふうに思って工事を今までやってきたわけでございます。
ダムの完成後でありましても、少なくとも水の年間の海流への流出量は総量としては変化がない、一応そういう研究者の研究も結果が出ております。そういう意味で、川辺川から海域への栄養の塩類の水という、それは塩類は全部水に溶けてしまう、こういう御判断が出ておりますので、先生ももうそのことは一番よく御存じでいらっしゃいますけれども、その供給につきましても変化がないという結果が出ておりますので、現段階では私もその結果を尊重しているというのが現状でございます。
ただ、これは一般的には新しいダム湖が設置されれば河川の水質の変化が予想されるということを言われておりますけれども、川辺川ダムでもダム設置以前の河川の水質、それを保持するための対策として選択取水設置、これは先生御存じの清水のバイパスをつけておりますので、このバイパスを設置することによって、最大級の水質への配慮を行っているというのが今私どもの最大限とり得る施策として行っております。
このように、私どもは川辺川ダムの建設が八代海への漁業に与える影響はないものと今の段階では考えておりますけれども、これからも、私どもは熊本県や地元関係者からも八代海の環境調査の実施というものについて要望を受けておりますので、私たちは水質等の調査に早期に取り組んでいくべきだと考えておりますし、この調査はダムの着工後も引き続き行っていきたいと、そして皆さん方に安心していただけるような工事の成果が得られるというふうに努力していきたいと思っております。