齋藤勁の発言 (予算委員会)

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○齋藤勁君 先ほど申しましたように、世界最大の債権国である。言ってみれば、債権国というのは金持ちであると、こうなるわけですね。一方、デフレ圧力に苦しめられていると。
 ということで、片方は世界最大の債務国、一つ陰りを見せつつも空前の好況をずっと維持しているというアメリカ経済、この日米関係の構造にメスを入れない限り日本経済というのは立ち直れないんではないかという学者あるいは識者もありまして、いろいろ私も勉強させていただいた部分もあるんですが、どうも大いに心は、そうではないのかなというふうに思いつつ今あるところでありまして、この間全く効果がないということはないにしても、大方効果はないだろうという財政出動についても、こういったような根本的な部分についてメスを入れない限り、ただただ我が国の国富を減らすばかりであると。
 言ってみれば、日本がこの経済、あるいは汗水垂らして稼いだお金が、アメリカの財務省の証券を買うことですべてアメリカに還流してしまう。円がいつの間にかドルにすりかわり、アメリカ経済は日本の苦況によって株式が高騰をしていると、こういうふうなことであって、どうもアメリカというのは基軸通貨国なので、幾ら借金を重ねても、とりあえず、言葉をあえてきつく言わせていただければ、ドル紙幣を刷り続けていくと。日本は働くアリであり、そしてまたぜいたくをするのはキリギリスのアメリカと、こういうような構図というのが見られないだろうかと、こういうふうに思います。
 このことは、先ほどまた申しましたとおり、経済関係が主でございませんので後ほど譲りますけれども、改革の痛みというのを総理は今回の所信表明以来、本会議あるいは予算委員会でもずっと伝えられているんですけれども、言ってみれば国民の痛みというのは今も十分現時点でも味わっている、味わわされていると。
 きのうの発表の完全失業者の数も四・九%、三百四十数万人、あるいはホームレスの数が二万人、そして自殺者の数がここ三年ほど毎年毎年年間三万人を超す数、大変な日本の国内を取り巻く状況で、私も地元のみならずさまざまな方に話しますけれども、痛み痛みというけれども、十分痛めつけられている。これを、何でこれからまたさらに痛めつけられるんだということ。というのもいろいろ議論をしていきますけれども、そういうのが率直な国民感情であるということ。
 これは日本が今、バブル経済が破綻した後、いろんなことを強いられておりますが、これは我が党も早くセーフティーネットを張るべきだと。この間の歴代自民党を中心とした政権が、やはり国民に対して医療の問題、福祉の問題、雇用の問題、それぞれのセーフティーネットのさまざまな政策をきちっと張らなかった。そういった全部ツケが、先ほど申しました自殺者の数であり、あるいは完全失業者、ホームレスの数、あるいは生活保護者の数にあらわれているのではないかということで、私は率直に今の現状、国民は痛みを味わっているということについて申し上げながら、この不良債権の処理をということはこれは別に異論はないんですが、もっと奥深い原因があるのではないか。
 日本経済、アメリカ経済との関係、このことについて私はあえて提案させていただきまして、これから日米の関係でいろいろ総理自身もブッシュ大統領あるいはアメリカのそれぞれの首脳と会われるという中で検討されていくというふうに思いますが、このことについて指摘をさせていただきたいというふうに思います。
 次に、引き続き総理並びに外務大臣に外交・安全保障政策についてお伺いいたします。
 外務大臣、先週、中国での外交、御苦労さまでございました。
 外交日程を終えて総理へ報告をされた。外交上のシークレットの部分もこれはあろうと思いますけれども、どのようなことを、特に中国あるいは韓国両国等を中心にさまざまな話し合いをされまして、総理にどういう報告をされたのか、概要をお伺いしたいというふうに思います。

発言情報

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発言者: 齋藤勁

speaker_id: 9158

日付: 2001-05-30

院: 参議院

会議名: 予算委員会