小林憲司の発言 (憲法調査会)

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○小林(憲)委員 民主党の小林憲司でございます。
 今国会の憲法調査会におきましては、日本国憲法について、たくさんの参考人の皆さんから大変貴重な御意見を伺いまして、大変多くのことを学ばせていただきました。本日も、私の時間は五分でありますので、原稿などいろいろと書いておりましたが、先ほど中曽根元総理のお話を聞きまして非常に感銘をいたしたわけでございますけれども、森本参考人が見えたときに、私は質問させていただきました。憲法九条のことでございます。
 森本参考人も当時その作業の一端におられたということでございまして、この解釈というのは集団的自衛権と個別的自衛権のことに関してどうだったのですかという質問をさせていただきました。そのとき森本参考人がきっぱりとおっしゃいまして、これは、日本が集団的自衛権をみずから放棄することによって、個別的自衛権によってこの日本の国を守ろうとしたんだ、そして、それがちゃんと今の時代まで、しばらくの間はそれで日本の国は守られてきたんだ、その中で日本は成長してきたんだという御意見をされたと思います。
 どんなときでも、敗戦という大変なときでも、占領下において憲法を、自国の民族的な意識の中が戦争という痛手を受けながら、そしてまた自分たちが間違った道を進んだという中で、それでも日本を守ろうとしていた政府と政治家がその当時いたんだなということに私は大変感動いたしました。
 先ほど元総理がおっしゃったように、私は、昭和三十九年生まれ、三十七歳、戦争などは全く知らない世代でございます。そして、もちろん憲法は改正すべきである。この時代の変化の中で、二十世紀が終わりまして、二十一世紀、地球規模で、宇宙規模で考えなければいけない中で、我が日本の国がこれから先に世界においてどんな役割をしていくのか、そしてまた、世界の人が、日本という国はどういう国ですか、日本人というのはどういう人たちですかという、しっかりとしたアイデンティティーを築いていかなければいけないときだと思います。
 それには、もちろん日米関係もあるでしょう。しかしながら、我々はアジアの一員として、やはりアジアに基軸を置いてしっかりとした外交を進めていかなければならない。そういう新しい国の枠をつくらなければいけないときこそ、我々政治家が本当に、自分のことではなくて、その党のことではなくて、この日本の国の国益をしっかりと考えて行動しなければいけないのではないか、私はそう強く思います。
 憲法改正を言えば、平和を乱すものであるという意見が必ず飛び交います。しかし、平和憲法、平和憲法と言いましても、憲法は念仏ではありませんので、唱えておったら平和になるというものではありません。これは、しっかりとみんなで、平和憲法というものはどういうものなのか、黙っていたら平和になるのか、平和というものは、しっかりとその国に住む人たちの権利と財産を守るために戦うことも平和の一つである、その意識を持って、この憲法改正に向けては、本当に政治家が意欲を燃やして、その民族的な情熱を、今こそしっかりとした方向性を持って進めていかなければならないな、私はそう思いました。
 ぜひともまた、いろいろな分野の方々の御意見、そしてまたいろいろな方向性を持った御意見を聞きながら、慎重に進めていくべき問題ではありますが、今こそ、我々政治家の課題、そしてまた政治不信をなくすためにもしっかりとこの問題には取り組んでいきたいと思っております。
 どうもありがとうございます。

発言情報

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発言者: 小林憲司

speaker_id: 30049

日付: 2001-12-06

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会