2001-10-13
衆議院
中村哲
国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会
中村哲の発言 (国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会)
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○中村参考人 初めに忌憚のない意見をということであって、それを私は信じて言いますけれども、どうぞ笑ったり怒ったりなさらないでください。まず聞いてください。
結論から言いますと、これは余り役に立たないのではないか。私、医者としての立場から申しますと、言葉がわからない、何が危険かわからない、それから、どういうことでこの人たちが怒るのかわからない、どういうことが悲しいのか、どういうことがうれしいのかわからないという中で、臨床医学といいますか医療行為というのは成り立ちません。そういう情報の中で、手術場で外科の先生がわっと機械的な仕事をする仕事は別として、恐らくできないのではないか。
現地には千六百人の失業したお医者さんが、パキスタン人の医者がおります。現に、UNなどは、UNHCRなどは、こういう人々を吸収いたしまして現地で使う。もちろん、例えばアメリカ人が、逆の立場を考えてみればわかる。日本で何かあったからといって、突然アメリカ人の医者が派遣されてくる。いつから悪いのか、どこが悪いのか、肩凝りがしますか。肩凝りなんという英語はないんですね。そういうふうにして、そういう状態を御想像いただければ大体よくわかると思います。
それに、慣習法で回される現地、パキスタン政府は、難民キャンプの設立を極端に嫌っておりますから、むしろ難民を強制送還する動きであった。これはパキスタン政府も余り喜ばない。同時に、国境地帯は、自治区と呼ばれる、簡単に言うと無法地帯でございます。そうなりますと、これは非常にややこしいことになるのではないかと私は危惧いたしておるわけでございます。