古賀一成の発言 (国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会)

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○古賀(一)委員 これ以上言いませんけれども、本当に日本外交の転換期にある世界の国際情勢、また転換期にある外交だと私は思うんですね。その前提は情報であります。しっかりと、まさに機密費なんというのはこういうためにあるようなものなんです。しっかりと、この際、外務省の情報に関するバージョンアップといいますか、それを図る好機と思って省内を督励して、ひとつ、アフガンだけじゃないです。今後いろいろな問題が起こります。私は、外務省の情報収集体制、システム、そういうものをしっかり考える好機にしてほしいと要望をいたしたいと思います。
 それで、あと残り少なくなってきたわけで、次に、私が申し上げたい一番の問題を申し上げたいと思います。それは、先ほど中野寛成委員も指摘をいたしましたいわゆる日本の総合的な外交政策のあり方であります。
 私は、実は若いころ外務省に二年ぐらい出向いたしまして、大変勉強させてもらいました。そのときに私が担当しておったのは国連局でございましたけれども、そのときに、今から思えば、いやあ、あのときは、やはり各国はこういう形で外交的仕掛けを打ってくるものだなと。当時はよくわかりませんでした。後からはたと気がつくことがたくさんございます。そのうちの一つに、例えばこういうプロジェクトもあったんです。
 イスラエルという国があります。イスラエルがしょっちゅういわゆる国際的な水会議を招集するんですよ。ウオーターですね、水。水会議を招聘して、日本にも、技術者来てください、招待します、飛行機代も出します、宿代も出すというんですよ。昭和四十年代の後半でございましたけれども。へえ、日本という、そのときもまあまあ経済大国ではありますよ、この日本に、あご足つきでイスラエルまで招待する、水会議だと。
 どういう意図があるんだろうと思ったけれども、それは今からいえば見え見えでありまして、結局、イスラム諸国から見れば、アラブ諸国から見れば、水というものは石油よりも大切。そのイスラエルは、自分の地に世界各国の水の専門家を集めて、水に関しては我々がリーダーシップを、イスラエルがとっているんだという形をまさに見せるという一つの外交であったように思うんですね。それは、二十五年前よりもっと前です。もう四半世紀以上前の話でありますけれども、それも一つの私の体験したものであります。
 まさに今、この国際テロ対策、それからアフガン対策、求められているのは、私は、したたかなというか、知恵あるというか、そういう部分の外交政策そのものだと思うんですよ。
 日本という国は、御承知のとおり、イスラム諸国に手を染めたことのない数少ない先進国でございます。
 私は、今度の事件が起こったときに、映画「アラビアのロレンス」、私は高校生のときに見て、あれはどういう映画だったかなと思ってビデオ屋から借りて見ました。「アラビアのロレンス」、結局あれは、私なりの評価ですからどう言ってもいいと思うんですけれども、アラビアのロレンスというのは二重人格者ですよね、二重人格者です。イギリスではロレンスと呼ばれる。しかし、アラブ人を救い、アラブの自主独立の精神に加担し、アラブの衣服を着るんですね。そしてドイツと戦う。アラブ人を、ドイツがトルコを使い、アラブ人の各部族がばらばらであるところを見据えたイギリスが、結局けんかさせて、イギリスに、戦争に参画させようというわけなんですけれども。
 結局、アメリカ以前にイギリスは、既に第二次世界大戦以前にもう手を染めたわけですよね。だから、私は、今度ブレアさんが真っ先に言ったというその歴史的背景はあると思う。日本にはそれがないんです。
 私は、このテロ問題というのは、本当にやはり、報復が報復を呼ぶと思うんですよ。そう思っておった方がいいと思うんです、なければこれにこしたことはないけれども。そうしたときに、そういうテロ組織を追い詰めていくのは、生ぬるいかもしれないけれども、やはり世界各国、私は、大義だと思うんですね。
 それを私は、この法案とともに自衛隊を海外へ送るというその前に、遅くとも同時に、日本は決して自衛隊を、けん銃を持って戦いに出すわけではないと。それは、法律ではそうなっているんですよ。でも、現地の人はわかりませんよ。迷彩服を着て、見たことのない日本人がけん銃を持ってあの混乱の地に来たと。そこに、扇動するテロもいるかもしれない。そういう状況に送り込むわけでありますから、私は、この際しっかりと、日本は、本当の日本の真意というものはアフガン復興である、あるいは、国際テロ撲滅のためにこういう平和的なスキーム、人道的スキームを持っているということを強烈に発信することが欠かせないと思うんですね。
 そして、現地に行く自衛隊の諸君のためにも、私は、そういう、まさに後方支援ですよ。自衛隊の人たちが行くアフガンの、あるいはパキスタンの人たちは新聞を読んでいないかもしれないですよ。日本人は何しに来たんだと。一部、小泉総理の名前を書いたプラカードがテレビで映りましたよ。もちろん、ブッシュと並んでおりますから、けしからぬという意味のプラカードがね。そういう雰囲気の中に自衛隊の皆さんが行くということを思ったときに、外交的に必ず、この派遣の裏にはこういう平和的な思いがあるという、人道スキームか、人道的な分野ですね、あるいはアフガンあるいはパキスタンの経済復興か、あるいは国際テロ撲滅の平和的手段か、これについて強烈な日本の政策の発信をする義務があると私は思うんですね。
 そういう面について、私はぜひこれは強烈に指摘をしたいわけでありますけれども、内閣官房長官、そしてあわせて、これは外交マターでありますから、田中外務大臣の私に対する御意見というものをぜひとも伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。

発言情報

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発言者: 古賀一成

speaker_id: 24335

日付: 2001-10-16

院: 衆議院

会議名: 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会