山本一太の発言 (外交防衛委員会、国土交通委員会、内閣委員会連合審査会)

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○山本一太君 今、総理がおっしゃった、これは日本自身の問題でもあるというのはまさにキーワードではないかというふうに感じました。
 総理は、ニューヨークのあの世界貿易センタービル倒壊の現場に行かれてその惨状を目の当たりにし、たしかハートブレーキングだと、胸がつぶれる思いだというようなお話をされました。尾身大臣もたまたまアメリカにおられて、その現場に駆けつけたわけでございますが、後ほどお話を伺ったところ、もうこれは言葉では形容できないような惨状だったというようなこともおっしゃっておられました。
 今回のテロは、総理がおっしゃったように、大変、犯罪を超えた犯罪と言ってもいいと思います。罪もない米国市民、もちろん外国人を含む五千人以上の市民が殺りくをされた。しかも、その中で日本人が二十名以上犠牲になっている可能性が極めて高い。まさにこれは当事者としてこの問題をとらえなければいけないというふうに総理のお言葉を聞きながら感じました。
 私は、いたずらに国民の方々の不安をあおるつもりはありませんが、日本がこの国際的な取り組みに積極的に参加しようが、あるいは協力を逡巡しようが、既に日本はテロの脅威の輪の中に入っていると思います。もちろん、さまざまな外交努力を通じ、あるいは国内体制の整備を通じ、その危険性をできるだけ低下させていかなければいけない。そのための準備をしていくことは大事ですが、実は日本も好むと好まざるとにかかわらずこの戦いの中に、この状況の中に巻き込まれている、そういう当事者意識をつくることが極めて大事だというふうに考えております。
 さて、総理、もう一つ私のメールに入ってくる意見の中で多いのは、軍事的措置は根本的にテロの問題を解決しない、こういう意見です。
 それは当然のことだと思います。私がいつも答えているのは、軍事的措置はこのテロに対する複合的なアプローチ、さまざまなアプローチのうちの一つであって、相手が特定され、相手の組織が特定される場合には極めて有効なオプションの一つとしてやるべきものではないかと、そういうふうに答えているわけですが、いずれにせよ、この軍事的措置がテロの根本的な解決になるというふうにはもちろん私も思っておりません。
 ただ、テロに対する断固たる決意、これが今までこのテロの連鎖を防いできた、これも歴史的な事実であると思います。七〇年代に頻発したハイジャックというテロ、このテロリズムの連鎖を防いだのはイスラエルやアメリカ等々の断固たる姿勢だったと思います。
 八〇年代の初めにジョージタウン大学に留学をしておりましたときに、キッシンジャー博士をお呼びをいたしました。そのときに、キッシンジャー博士がテロに対する政策は一貫していなければいけないということをおっしゃって、原則として、ノーネゴシエーション、交渉せず、ノーコンセッション、一切妥協せず、リタリエーションアフターワーズ、後でしっかりと報復をする、この断固たる姿勢がこのハイジャックのテロを防いだ、こういう話をされていましたが、私はけだし名言だというふうに考えております。
 さて、このテロの根本的な原因は、これは外務大臣にお聞きをしたいと思いますが、貧困問題であり、あるいは社会的な不正義の問題であり、社会のひずみの問題であり、途上国などにおいては恐らくグッドガバナンス、統治の問題でもあるかと思いますが、日本はODA、世界最大のODA供与国として私はこの貧困問題についてはかなり実績を上げてきたと、みずから援助の現場にもかかわった者としてそういうプライドを持っております。
 非常に漠然とした質問で大変恐縮ですけれども、日本としてこの貧困の撲滅、あるいは人道援助、社会のひずみ、途上国問題を是正するためにどういう対応をとってこられたか、外務大臣にお聞きしたいと思います。

発言情報

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発言者: 山本一太

speaker_id: 17573

日付: 2001-10-23

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会、国土交通委員会、内閣委員会連合審査会