高木義明の発言 (議院運営委員会)
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○高木(義)議員 私は、自由党、日本共産党、社会民主党・市民連合並びに民主党・無所属クラブを代表して、議員鈴木宗男君の議員辞職勧告決議案について、提案の趣旨を説明いたします。
最初に、決議案の本文を朗読いたします。
なお、あわせて、その理由を申し述べます。
議員鈴木宗男君の議員辞職勧告に関する決議案
本院は、議員鈴木宗男君の議員辞職を勧告する。
右決議する。
以下、その理由を申し述べます。
今、我が国を取り巻く内外情勢は殊のほか厳しく、政治的にも経済的にも重要課題が山積をしております。当然のことながら、本院の任務は極めて重大であります。このような中で噴出した鈴木宗男議員をめぐるさまざまな疑惑は、国民の政治不信を一段と増加させました。
本院は、昨年のいわゆるKSD事件などに象徴される、相次ぐ政治と金にまつわる疑惑によって失われた国民の政治への信頼を回復させるため、あしき政官業癒着型政治の一掃に全力を挙げて取り組んでまいりました。
しかるに、議員鈴木宗男君は、同君の秘書がコンゴ民主共和国の外交官へのID発行問題等に関与し、諸外国をして我が国の外交に重大な疑念を生じさせたこと、また鈴木宗男君自身が、北方四島人道支援事業の私物化問題や、我が国の北方領土返還政策をねじ曲げたこと、また、アフリカにおける我が国ODAと同君への政治資金供与にかかわる疑惑等々、我が国外交政策への信頼を大きく失墜させました。しかも、同君をめぐる疑惑は、こうした外務省にかかわる問題にとどまらず、在日ロシア大使館参事官をめぐる警察庁への圧力問題を初め、北海道開発庁や多くの省庁にわたって次から次へと明らかになるという、驚くべき多岐にわたっております。
本来ならばみずから進んで議員辞職すべきところを、肝心の疑惑に対して何ら反省の意をあらわさず、事実を明らかにしようとしていないことは、到底看過できるものではありません。よって、本院は、鈴木宗男君が、今こそ、その責任を自覚して議員を辞し、国民に陳謝し、みずからの政治的道義的責任を明らかにすることを強く求めます。
二十一世紀も二年目に入り、世界も我が国も大きな変動期を迎えております。とりわけ我が国の経済情勢は厳しく、企業の倒産件数は今年度末までに二万件を超えると推定され、失業率は五・三%と、五%台の深刻な状況が続いております。倒産やリストラで職を失った国民の怨嗟の声が、声なき声となって広がっております。ことし一月三十日に閉山となった釧路市の太平洋炭鉱では、約三分の二の従業員が職を失いました。解雇された従業員の再就職への道は困難をきわめております。このような厳しい現実の中で、国会議員の疑惑が年中行事のように取り上げられているのは、まことに遺憾のきわみであります。
ところで、先日、鈴木宗男君は自由民主党を離党いたしました。与党内には、このことをもって鈴木宗男君の問題に幕引きをしようとする動きがあります。
一般論としては、政党人が党を離れようと決断することは重い決断であります。しかしながら、鈴木宗男君について言えば、このことは全く当てはまりません。なぜなら、問われているのは、衆議院議員としての鈴木宗男君自身だからであります。また、鈴木宗男君は、自由民主党の北海道ブロック比例代表名簿第一位で当選をしております。自由民主党の諸君は、国民に対してこの責任をどのようにとられるのか。離党して済む話ではありません。
なお、議員鈴木宗男君は、本院の議院運営委員長という要職を歴任しております。一連の疑惑は、公平にして国民の信頼と尊敬を集めるべき本院と議院運営委員会の品位を傷つけ、国民の期待に背くものであります。その責任も重大であります。
以上のとおり、我々は、議員鈴木宗男君がみずから速やかに議員の職を辞することを勧告する決議案を提案するものであります。
委員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案理由の説明を終わります。