秋元勇巳の発言 (経済産業委員会)

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○秋元参考人 お答えさせていただきます。
 その三つの大きさといいますかウエートというお話でございますけれども、私どもは、やはり今までの我々が享受している文明社会の一番大きなポイントというのは、エネルギーで労働力を置きかえてきたということだと思います。ですから今、平均的な日本人は、もし人間の力でエネルギーをはかりますと、六百人ぐらいの奴隷を使っている、そのくらいのエネルギーを使っている。十九世紀の奴隷制度が、解放されて、二十世紀、これだけの文明社会になれましたのも、むしろそういうエネルギーを使えるような状況ができたので、結局世界がこういうところまで発展をできたということがありまして、やはりエネルギーの安定供給というのは、そういった意味でも非常に大事なポイントだろうというふうに思っているわけでございます。
 去年のカリフォルニアその他でも、私どももアメリカに企業がございまして、大分いろいろな影響を受けました。自由化というようなことで善意で進んだ話であったわけでありますけれども、結果的には、私ども、隣にある州の工場でもエネルギーを手に入れるようなことがほとんど不可能になってきまして、大変値段が高くなって、会社の収益にも非常な影響を及ぼす。あそこにいる民衆も非常に大変な苦労をしたというようなことがあります。こういう文明社会において、本当に、一瞬でもエネルギーを途切らすということは想像もできないような大きな問題を引き起こすということがあるというふうに思っております。
 その上で、やはりエネルギーをたくさん使うということで環境問題が起こってきたわけでありますので、環境問題は、エネルギー政策を進めていく上で常に両方一緒に考えていかなければいけないという問題であることは、私はそれはそのとおりであるというふうに思います。環境問題は、エネルギーをたくさん使わなければ起こらなかったことでありますので、階層的には、エネルギー問題がベースになって、その上に環境問題というふうに乗っかるわけでありますけれども、この二つについてかなり重要なウエートがある、それを支えていくのはやはり経済の活性化であるというふうに思います。
 先ほどから、自由化あるいは市場性、市場原理というふうなお話がございました。今、経済のエコノミック・グロースを支えていく上で、これが一番の有力な選択肢であるということについては私も異論がないわけでありますけれども、どうもこのごろの話ですと、そのエコノミック・グロースイコール経済性、市場原理である、そんなような感じの議論があるのは少しおかしいのではないかな。
 しかも、その市場原理という言葉が、どっちかというとやや原理主義的に、弱肉強食の自由化までも容認することが自由化であるんだというような形の、一回自由化を始めたらとにかくとめどなくしてしまうというのが自由化であるというような、そういう一種のドグマといいますか、自由化そのものが目的になってしまったというところがやはり問題であろうというふうに思っていまして、私は、あくまでも目的は、人間社会が、すべての人たちが文明生活をエンジョイできるエコノミック・グロースであって、その手段の一つとして自由化がある。
 今、その自由化の必要性というのは非常に叫ばれてはおりますけれども、そういう意味で、先ほど申し上げた二つのベーシックなものを進めていくための一つの手段としてやはり考えるべきであって、もしあえてこれを三角形、私は、同じ平面にないから三角形はかけないと思うんですけれども、かくとしますと、やはり二等辺といいますか、その二つとはウエートを違えて考えるべきであろうというふうに私は考えております。

発言情報

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発言者: 秋元勇巳

speaker_id: 12862

日付: 2002-05-21

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会