秋元勇巳の発言 (経済産業委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○秋元参考人 京都議定書につきましては、現在批准の方向でいろいろと検討されているというふうに私も拝察をしておりますけれども、京都議定書の問題点は、やはり一番基本的なところでは、一九九〇年をベースにしたということでございます。
 その結果、一九九〇年は日本は石油ショックをやった後でして、一生懸命省エネルギーをやりまして、世界で一番炭酸ガスの放出率の少ない状況をつくりました。したがって今、現在炭酸ガスの放出率を比べてみますと、日本に対してヨーロッパは二倍同じエネルギーを使うのに出しておりますし、アメリカは三倍出しているわけであります。
 そういうところをベースにして、そこから何%引こうというようなことでありまして、これは例えば、百メートルを十秒で走る選手が九秒に下げるということと、百メートルを二十秒で走る選手がそれを十八秒に下げる、どっちがよいかといったら、これはやはり、もう頭のところに来ている日本がそれを一秒下げるというのは、これはよそに比べてももう何倍も大変な努力が必要だというようなことであります。
 そういうような状況で今京都議定書の議論が進められているわけでありますけれども、それほど大変なことを引き受ける状況にあるんだということについて、残念ながら、日本の国内での世論といいますか、国民的関心が高くないわけであります。
 しかも、こういういわばちょっとヨーロッパのトリックのような、一九九〇年ベースという議論で始まった京都議定書でありますので、アメリカはいち早くやはりそういうヨーロッパのトリックを見抜きまして、自分独自の方策をつくるというような形で新しい計画を始めました。周辺の開発途上国も、余りにも国際的な競争の駆け引きに満ちた京都議定書的な案につきましては、やはり今のままでは入れないというような状況で、どこも入らない状況が今進んでいます。
 その中で、日本だけがあえて今批准をする意義というのについては、私は若干疑問を呈さざるを得ないというところがございまして、少なくとも、やはりアメリカあるいは周辺の開発途上国が一緒になって炭酸ガスの放出を減らしていこうということに努力をするような枠組みをまずつくるということが大事なことだと思っております。地球の温暖化は一瞬もゆるがせにできない大事でございますけれども、その問題を解決するためには、やはり今の状況のままでやっていくということについては、私は若干疑問を呈さざるを得ないというふうに思っております。

発言情報

speech_id: 115404080X01620020521_018

発言者: 秋元勇巳

speaker_id: 12862

日付: 2002-05-21

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会