藤島正之の発言 (憲法調査会)
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○藤島委員 私は、国の安全を保つのは、なかなか一国だけではできないので、国際的な機関、今で言えば国連なんですけれども、国連を非常に重要視して、我が国の安全を守っていくべきだというのが基本でありまして、それは先ほど安次富さんもおっしゃっておりましたけれども、基本は、今後の方向としてはそういう方向が大事なんだろうと実は思っております。
一方、日米関係でございますけれども、これは御承知のように、我が国の安全保障という観点では、今まで両輪だったわけですね、自衛隊と米軍という関係で。ただ、両輪ではありましたけれども、ほとんどの力は米軍に頼っておった。その分のしわ寄せが在日米軍基地ということで、沖縄に七五%あるということで、かなりしわ寄せが来ておったということだろうと思うんですね。
ただ、自衛隊もここまで大きくなってきますと、その関係が、私は、日本の国を守るという観点からいえば、やはり自衛隊を中心にして、日米安保の米軍の役割は少しずつ減らしていく、これがあり方だろうと思うわけであります。
その中で、基地の問題に関していいますと、特に米軍の役割が、本当に日本を守るために在日米軍としておるのか。あるいは、アメリカの国益という面で、アメリカの国益がかつてはヨーロッパにかなり依存しておったんですけれども、経済関係がもうアジアにかなり来ておる、ヨーロッパ以上にアジア、日本に来ておるわけですね。中でも、日本以外のアジアに大変な経済関係ができておって、そこに国益が非常に集中してきておる。
米軍がフィリピンから、クラークとかスービックからいなくなった関係上、今アジアにおいて非常に頼りにしている基地は、米軍としては、日本の基地、中でも沖縄の基地になっているわけですけれども、これはアメリカの国益になっているということであって、本当に我が国の国益になっているのかどうか。こういう観点を全体的に、日米安保のあり方を見直すとともに、基地の関係あるいは地位協定、こういうのを対等の関係で見直していく、そういう時期に来ているんじゃないかな、こう実は私は思っているわけであります。
きょうは、陳述人の皆さんからいろいろな観点からお話があったわけであります。例えば、新垣さんや垣花さんは、個人の尊厳ということをかなり強調しておられましたし、山内さんは、平和の確立した社会、こういうことを強調されております。あるいは恵さんは、徳田さんの交戦権の否定は独立の否定、こういうお話もあります。あるいは稲福さんは、学習という観点から見て憲法の精神の重要性、こういうふうなことをそれぞれおっしゃっておりまして、これはなかなかいいお話だなというふうに私は承ったわけですけれども、その前提となるものは、やはり国家が基本的に守っていく必要がある。すなわち、国の独立あるいは生命財産を国家がきちっと守る、こういうことがあってこそ、今おっしゃったようなものがすべて守られていくんだろうと思うんですね。
そこで、皆さんに一言ずつお伺いしたいんですけれども、十三年前にイラクがクウェートを侵攻しました。突然でしたけれども、結局、クウェートの国民はかなり被害を受けたといいますか、侵されたわけですね。その際に国民は、国家は一体何をしていたんだ、自分らの安全を、こんなことしかやっていなかったのかという大変な国に対する不満が出たわけですね。
結局、自力で回復できず、国連に頼って回復した。これが事実で、国家国民の被害が大変大きかったわけですけれども、皆さんに、この事実に関してどういうふうに考えておるのか、あるいは、そういう悲劇がないためにどうしたらいいとお考えになっているのか、時間の都合がありますので、一言ずつお伺いしたいと思います。