森田朗の発言 (憲法調査会地方自治に関する調査小委員会)
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○森田参考人 お答えいたします。
先ほど申し上げましたように、自主的な合併だけではなかなか難しいところがある。そこで、国と県のかなり強い役割というものが期待されるのではないかというふうに申し上げました。
具体的にどういう形で国と県のそうした役割が示されているかということでございますけれども、今、県の強制的な役割というようなお言葉があったかと思いますけれども、強制的なものは最後まで制度上はつくられていないというふうに認識しております。これはあくまでも説得であるとか勧告であるとかという問題でありまして、県によってどういう対応をとっているかというのは、私自身が承知しておりますところでも、幾つかのタイプがあろうかと思います。
これは、主として、それぞれの県が置かれている状況と、またその知事さんのお考えによって違っているのではないかなと思っております。財政的に非常に厳しい、これから過疎化が進行し人口が減っていくであろうというようなところに関して言いますと、これからの地域社会を支えるために、積極的に市町村の合併を県として進めていらっしゃるところは幾つかございます。しかしながら、これは、少なくとも現段階では、財政的な情報の提供と、そしてそれによって生じるであろう事態についての注意の喚起というところにとどまっているのではないかと思います。
しかしながら、そういうところでも、それぞれの自治体は、将来のことを考えますと、かなり真剣にその問題を受けとめていらっしゃるのではないかなというふうに思っております。
ただ、先ほど申し上げましたように、現段階では、どことどういう形で合併を進めていくかということを検討されている段階でございまして、全体として合併後の絵が見えてきたときに、そこから取り残されるところがどうなってくるのか、それが出てくるのは多分これからの問題ではないかなというふうに思っております。
そういうところが出てきたときに、やはり県が相当強く何らかの形でお進めをする必要があるのではないかと思っておりますし、その場合の一つの考え方としましては、スウェーデンという国が、先進国の中では唯一、近年合併を進めたところのようでございまして、一九七〇年代の前半でございますけれども、あちらは強制的な形で法律によって合併を進めたというふうに聞いております。
ただ、どういう形で進めたかはともかくといたしまして、そこで合併の進め方として一つ参考になると思いますのは、これは伝聞でございますので確認していないことでございますけれども、必ず豊かなところとそうでないところをペアにするような形での合併の絵をかいていく、これが地域社会、国全体を発展させていく上で非常に重要な原則であるというふうな考え方をとられた。
いずれにいたしましても、そうした考え方をある程度入れて、そして、力のあるところ、豊かなところがその地域社会のリーダーとしてそうでないところを支えていく、そういう原則ないし基準を適用していくということが重要ではないか、かように思っております。
以上でございます。