平野英治の発言 (財務金融委員会)
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○平野参考人 アメリカ経済、特に株価におきましては、テクノロジー関連の株価を中心に、ある種のバブルの崩壊があったということは広く一般的に認識されているところでございます。いわば、株価、二〇〇〇年の春にかけましては相当大きく上昇したわけでございますが、その裏にはバブル的とも言える強気の期待があった。その期待の修正が行われるとともに、特にテクノロジー銘柄のウエートの高いナスダックで見ますと、ピークに比べまして現在四分の一ぐらいの水準に落ちている。これをもってある種のバブルの崩壊という見方が一般的になされていることは事実でございます。
その裏にアメリカの構造的な問題があるのではないかという中川先生の御指摘でございますけれども、確かに、例えばアメリカの財政収支が今会計年度には赤字に転ずるといったようなことをもって、長期的に見て、アメリカの経済、構造的に多少弱さ、弱い面が出つつあるのではないかという見方も市場の一部にあることは事実であろうというふうに思います。
これについて、なかなか確定的なことを申し上げるのは難しいわけでございますけれども、ただ、よく言われておりますように、経済の基本的な潜在成長力と申しましょうか、経済の力を規定する大きな要素として生産性の伸び率というものがございます。これで見る限り、ことしの一・四半期までアメリカの生産性、労働生産性は相当高い伸び率を維持しているわけでございます。言ってみれば、生産性の顕著な伸びに象徴されますように、経済のファンダメンタルズ自体は基本的には強いという見方も十分できるわけでございます。
ただ、非常に変化の激しい状況でございますので、先生の御指摘された点も踏まえまして、今後の経済動向、あるいはそのことが株価あるいは為替に与える影響につきましては、十分注意をして見てまいりたいというふうに思っております。