武部勤の発言 (農林水産委員会)
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○武部国務大臣 平成十四年度から、新規の事業については、公共事業を環境創造型あるいは自然再生型の事業ということに、農林水産省は抜本的に見直しを図るということに踏み出しているわけでございます。
漁業は海洋の自然環境に大きく依存している産業でありますし、良好な漁場環境を確保するため、国民全体の理解と協力を得て、森、川、海を通じた幅広い環境保全の取り組みを推進していく必要がある、私はこのように考えているわけでございます。
そもそも、やはり私の地元でも、古老といいますか、昔から古くから漁業を営んでいる人からオホーツクの環境などの話を聞きますと、自然の理にかなっているなという感じを強く受けます。このことは、我々謙虚にこれまでのことを反省する必要があるのじゃないのかな、このように思います。
国としても、水産動植物をはぐくむ藻場、干潟の造成等による豊かな海の森づくり、あるいは、海洋性生物の生息、生育の場として重要ないそ根や天然礁におけるごみの除去、一般市民等が行う海浜清掃活動、こういったことについても、これは本当は、それぞれの地域の皆さん方がNPO等を組織してやっていただくというのが一番いいのだろうと思うんです。国民合意のもとに、みんなで豊かな海を守っていこう、つくっていこうということが必要だと思います。
漁業をやっている人というのは、私は、一番自然の摂理というのを知っているんじゃないか、このように思います。この日曜日にも、私の地元の常呂漁協の皆さん方が、植林をやる、植樹祭をやるのに、漁民が先頭になって、お金も出してやっているんですね。これは、やはり山が荒れてくると、台風が来ると大水が海に出てくる、川も汚れる、河川環境も悪くなる、海が汚れれば天与の資源が枯渇していくということで、もう行動を起こしているわけでございます。
そういう意味で、漁場環境保全総合美化推進事業などを実施しておりますけれども、漁業者のみならず、我々、国民運動として、豊かな海づくりということは豊かな森づくり、そういうふうな考え方でこういった事業を拡大していきたい、こういうふうに考えているわけでございます。
今後とも、やはり資源を守り、資源を育て、資源に見合った恩恵を受けていくということを基本にして、良好な漁場環境の保全を図ってまいりたい。漁港漁場整備法、昨年の通常国会で議員立法で成立いたしました。そういった考え方も今私が申し上げましたような背景に基づくものであるということを御理解いただきたい、かように思います。