中津川博郷の発言 (文部科学委員会)
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○中津川委員 民主党の中津川博郷でございます。
今回の改正案の柱の一つであります放送事業者等への送信可能化権、これをつけるといった背景には、物すごい勢いで情報革命が進んでいる、今や大人から高齢者、子供まで、それこそ一億人日本国民のだれもがパソコンとかインターネットとか、いつでも自由に気楽に使える、そういう現状になっておりまして、加えて動画、これも簡単に送信できる、容量が大変大きく、そしてハイスピード、いわゆるブロードバンド時代というんですか、そういうものを今迎えているということであります。
ちなみに、私のホームページもかなり早い時期から動画を使っておりまして、数年前なんですけれども、そのときは余り議員の方たちもなかったんですが、ここのところ、たくさん動画でホームページをつくっているという方もいらっしゃって、物すごい時代の流れが速いな、こんなふうに感じております。
一方で、デジタル技術の進歩は、だれでも簡単に、テレビ番組あるいはそういうところの動画をインターネットで無断で世界じゅうに流すことができる、そういう技術が可能になりましたものですから、被害がたくさん出てきているんですね。今回の法改正というのは、そういうことに対応するためだというふうに私は理解しております。
テクノロジーの発達、普及ということも大事なんですが、むしろ重要なのは、多くの人たちが、今までは縁の薄かった著作物等の利用手段を手にすることによって、著作物を利用すると同時に、自分では意識しないうちに、何か知らないうちに著作権の権利侵害者、加害者ですか、そういうものになってしまうという大変な時代を迎えたんだなというふうにも実感しております。
一方では、パソコンとかインターネット、著作物等の利用だけでなく、創作にも使えますので、ですから、一億人日本国民が創作者でもあって利用者でもある、クリエーターでもあってユーザーでもある、言いかえれば権利者でもあって利用者でもある、もうごちゃごちゃなんですね。こういう時代が来ていて、今、本当に大変な時代だということを改めて基本的に認識する必要があるというふうに思います。
そうしたところが、今どんどん大事な問題が起こってきているわけでありまして、パソコンとかインターネットとかデジカメ、携帯電話などの普及によって、今申しましたように多くの人々が気楽に著作物等のクリエーターでありユーザーである。そういうことになりますと、結果として、著作権というものが私たちの知らない間に非常に身近な存在になってきている。今まで著作権といいますと、小説家とか評論家とかあるいは作曲家とか、一部の、特定の人のためのものだというようなイメージがあったんですが、もうそれは古い考えなんだな、今やもう一億人全部が著作権時代に突入したと言っても過言ではないと思うんです。
そこで、問題になりますのは、私たちは日常いろいろなルールの中で生活しているわけですよね。たとえ相手が嫌な人であっても傷つけちゃいけないよとか、人の物をとってはいけないよ、無断で借用してはいけないよ、あるいは交通ルールで、赤だったらとまって、青だったら歩いて、黄色だったら注意しろ、そういうルールというものを守って生活しているわけでありますが、ただ、自分でお金を出して買った本でも、これを無断でコピーしてはいけないというようなルールというものは、余り日本人にまだよくわかっていないんではないか、こんなふうに思います。
私、常々思っているんですが、水と空気と安全はただであると日本人は思っているんですが、実際にはただじゃない。常に危機管理、国の危機管理は大事でありますし、そういう中で今有事法制というのも議論をしているというふうに思っているわけでありますが、それに今度プラスして情報も、著作権がついているのであるならば、それもただじゃないんだということですね。
ですから、今回の法改正というのはそういうことを認識する上で大変いい機会だと思うんですよ。そこで、著作権法改正ということで、権利の新設というのも大事なんですが、もう一億人全部が著作権時代に今入っているわけですから、著作権の普及、啓発、教育にまず基本的に国が力を入れるべきだ、こんなふうに思います。
そこで、大臣にまずお伺いしたいんですが、こういうことを、国民を対象にした著作権教育の重要性、これについての御認識と、どのように取り組んでいかれるのか、基本的なひとつ考えをとうとうと述べていただきたいと思うんです。