速水優の発言 (予算委員会)

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○速水参考人 日本銀行は、物価が継続的に下落することを防止するために、断固たる決意を持ってこのところ金融緩和措置を次々と講じてきたつもりでございます。この結果、金融市場におきましては強力な緩和効果が生じております。
 すなわち、短期金利はほぼゼロに低下しておりますほか、マネタリーベース、日銀から出ていきます金は、前年二月比で二七%という記録的な増加額が出ていて、それが当座預金に戻ってきているというようなことが起こっております。
 今回も、二十八日の日に新たな緩和措置をとりました。これはたまたま、デフレ対応策、諮問会議のステートメントの翌日になったわけでございますけれども、私どもとしては、むしろ、今回は期末を控えて、この三月末は大変な期末だと思うんです。
 といいますのは、やはり銀行の株も下がっておりますし、一般的に株が下がってきておりますし、そこへもってきて、四月一日からのペイオフが始まるといったようなことを控えて、かなり思い切った、銀行は警戒的に手元に随分資金を置くでしょうから、そういうことも考えまして、まず量的緩和である当座預金を今まで十兆から十五兆円と言っておりましたのを、今回、年度末、年度初め、これはいわば流動性需要の増大に応じて青天井で当座預金残高がふえていくことを認めるということにいたしました。これは非常に大きな変化、これが随分市場に安堵を与えたと思っております。
 それから、長期国債の買い増しも決めました。さらに、ロンバート貸し付けも、三月一日から四月十五日まで、今まで五日間しか使えませんでしたのを、四十六日間いつでも使っていいですよ、公定歩合で、担保さえ持ってくればいいですよということをいたしました。それに加えて、預保向けとか、地方交付税特別会計向けの銀行の貸し付けを適格担保として、十六兆ぐらいそれぞれあるんですけれども、それをとりますと。これなんかもかなり大きな緩和だと思うんですね。
 こういうことをやって金融市場の方はかなり資金は潤沢になっていると思いますし、あの翌日金曜日、あるいはきのうの月曜日、けさもそうでしょうけれども、アメリカの相場がよくなったということもあるかもしれませんが、やはりそれだけの緩和効果は十分出てきたように、明るくなってきているように思います。これがいつまで続くか、これはまた別の問題ですけれども。
 ですけれども、市場はよろしいのですが、金融市場の外側にいる企業の活動というのは、まだ活発的に動き始めているとは申せません。したがいまして、デフレを防止していく上では、やはり粘り強い金融緩和の継続と並んで、金融システム面や経済産業面の構造改革などを通じて、家計や企業、金融機関の前向きな活動を引き出していくことが不可欠であるというふうに考えております。
 今回のステートメントにおきましても、その点は特に強く強調させていただきました。要するに、「税制改革、公的金融の見直し、規制の緩和・撤廃等により経済・産業面の構造改革を進めることが前提」となっておるわけであって、「この点について、政府および金融機関をはじめとする民間各部門の一段と強力かつ果断な取組みを強く期待したい。」ということを書かせていただきました。これは政府に対するお願いだというふうにお受け取りいただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 115405261X02020020305_027

発言者: 速水優

speaker_id: 13832

日付: 2002-03-05

院: 衆議院

会議名: 予算委員会