加藤紘一の発言 (予算委員会)
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○加藤参考人 まず冒頭に、私の事務所の元代表佐藤三郎の脱税事件で、それが仮に個人の脱税事件であったとしても、私の事務所の代表をしていたということで、政治と金、そして政治に対する信頼というものについて、国民の皆さんの間に大きな疑念を持たせたり、そして信頼を傷つけましたことを、私は深くおわび申し上げたいと思います。
特に、私自身が過去四、五年、やはり政治と金の関係については明確にすべきだと言い、そして、親の代からそういう言いつけを守らされてきた家に生まれてきたがゆえに、非常に私自身も残念であります。
きょう、この機会を通じまして、先ほど私は記者会見で申しましたように、何らか公の場における説明責任を果たしたいということを実現できる機会を得ましたことを、心から感謝申し上げます。
それから、森岡先生には、かつて私も同じ自由民主党にいた先輩、同僚の関係にある、一種の同志の議員の友人であるわけですが、私に対して厳しい質問をしなければならないという、非常にやりにくい仕事をしてもらわなければならないという環境を私自身が今つくっておりますことを、森岡さん個人に大変申しわけなく思っております。
その分だけ私はできる限り率直に、今森岡さんがおっしゃったようなことを、おっしゃったように、できるだけ率直にお答えしてまいりたいと思います。
何せ、資料が全部捜査当局に今押収されている段階でございますので、そして一番の責任者の佐藤がまだ勾留というんですか、現実に我々の身辺にいないわけなんで、聞くことができません。かなり限界がありますけれども、その限界の中から、できるだけ申し上げたいと思います。
で、森岡先生が今お聞きになりました第一の点はまず、佐藤三郎はうちの秘書であったか、それはノーであります。私の事務所全体を人事面、事務面で管理する人として、約九年前に私たちが、その任についてくれないかと依頼した人物でございます。出身は私の選挙区の山形県西田川郡温海町という地元出身の人で、そして、私が代議士になりましてから十四、五年、一種の地元出身の私の支援者として、うちの事務所に時たま出入りされ、そして秘書たちと仲よくしてくれた中で、あの人が全体をまとめてくれたならばという声もありまして、うちの事務所の、何といいますか、事務所管理者という形になりました。
それから、政治資金団体の代表者は御承知のように代議士個人だったと思いますが、彼は会計責任者でございます。
活動費はどうかということでございますが、当人自身が大変実業家、といってもそんな大きな実業家ではありませんが、中小企業を経営しておりますので、自分はボランティアで活動していい、何度か給料をとるようにと申したんですが、それはいいです、ただし活動費というものについてはお認めいただきたいということで、活動費を一定限度の範囲でいろいろ彼は使っておる、その自由は与えられていた、そういうところでございます。
森岡先生の四番目の質問は、なぜ、いろいろな人が忠告するのにそれに耳を傾けなかったかということですが、秘書という職業、または代議士の身がわりとか事務所の人間というのは、ともすれば、代議士が限定された日程しかない中で、時たまというかかなりしょっちゅう、とても代議士の日程はとれませんという、泥をかぶって断る役をいたします。なかなか一〇〇%評判のいい秘書さんというのは世の中にいないものでありまして、それと同時に、人と余りつき合うことの多くない、いわゆる永田町、自由民主党の秘書のタイプとしては少し変わったタイプなのかもしれません。ですから、自分は秘書ではないというような感じでうちの仕事を手伝っていたという状況です。