平沼赳夫の発言 (経済産業委員会)
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○国務大臣(平沼赳夫君) お答えをさせていただきます。
松田先生御指摘のように、我が国の経済というのは大変現在厳しい状況にございます。この経済を何よりも回復軌道に乗せまして、そしてかつてのような自信と誇りに満ちた経済社会を実現することが何よりも肝要なことだと、このように私、認識をしております。
そのために、今非常に、御指摘をいただきましたけれども、経済産業省として率先して取り組まなければならない課題というのは、経済社会の活性化とそれから我が国の産業の競争力の強化、これに尽きると私どもは認識しております。
私は、これらの課題の解決に向けて、今御指摘の知的財産戦略を重要な柱の一つとして位置付けているところでございます。ライフサイエンスでございますとか情報通信等の重点分野における戦略的な研究開発や、その成果の適切な知的財産化、それから大学発ベンチャーの創出といった研究開発成果の事業化の推進、そして我が国産業の海外における模倣品の問題がございますので、この問題への対処等が円滑に行われるためには、何にも増してこの知的財産権の保護、その政策が私どもは不可欠と考えております。
そして、松田先生御指摘のように、米国は七〇年代、八〇年代、日本が独り勝ちというようなそういう世界情勢の中で、やはり大きな戦略を持って、御指摘のバイ・ドール法でございますとか、プロパテント政策でございますとか、あるいはヤング・レポート、こういった戦略的なことをこの知的財産のところに集中をいたしまして、その結果、九〇年代の大繁栄を迎えた、私はこう言っても過言ではないと思っています。
我が経済産業省といたしましても、一九九〇年代後半以降、遅れた感もございますけれども、知的財産の保護を強化すべく、御指摘の特許法でございますとか弁理士法等の改正、こういった法制度をさしていただきました。法制度の整備をさしていただきました。そして、特許流通の促進、知的財産制度の国際調和に向けた先進国、途上国との協力、これは全世界の特許庁長官が集まってそういう場でも意思の疎通をして、そして諸施策をそこで講じていく、こういうこともさしていただいたわけです。そして、本日、当委員会で御審議いただく両法案も私どもはその一環であると、このように思わしていただいております。
また、国といたしまして知的財産を戦略的に活用するためには、御指摘の行政だけでなくて新たな技術を創出する大学ですとか研究機関、知的財産制度を戦略的に活用する企業、こういった幅広い分野、そういった取組が私は必要だと、こう思っています。
そういった認識の中で、これも御指摘いただきましたけれども、総理大臣の下で知的財産戦略会議が開催されることになりまして、私もそのメンバーにならしていただいております。そしてまた、その会議では、大学、企業、そういったところからの委員の参画もいただきまして、産業競争力の強化や経済活性化の観点から活発な議論を行いつつございます。そして、それを基に知的財産戦略大綱を取りまとめる、こういうことにいたしておりまして、私どもも本当に、御指摘をいただきましたその重要性とそして大きな問題性にかんがみ、全力を挙げてこの知的財産のために努力をさしていただきたいと、このように思っております。