山本一太の発言 (決算委員会)

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○山本一太君 ありがとうございました。
 大臣がおっしゃった別の側面の新しい文化の発信ということについて、もうちょっと掘り下げて御質問させていただきたいと思っております。
 私は、日本の伝統文化には非常に深みとそれから発信力があると思っております。それは能や歌舞伎のような伝統芸能もそうですし、お茶とかあるいはフラワーアレンジメントのような、花といった、生け花ですか、こういった芸術、文化の中にはやはり日本人の英知といいますか、が一杯詰まっているといいますか、こういう伝統文化が持っている発信力というのは、これは大変貴重なものだというふうに思っております。
 他方、今、大変注目されているのが、そこは頭の柔らかい大臣ですからいろいろフォローされていると思うんですけれども、日本のいわゆる若者文化の発信力ということだと思います。いわゆるポップカルチャーと呼ばれているものです。例えば、日本のアニメーションとかあるいは日本の漫画とか、あるいはJポップと呼ばれるいわゆる若者に人気のある音楽とか、あるいはファッションとか、そういったものが実は今東南アジア等においてはアメリカの文化すら席巻するのではないかというくらいの大きな影響力を及ぼしております。
 私は、日韓関係をずっとやっておりまして、日韓の若手議員交流をやっているんですけれども、最近やはり向こうの若者と会うと、SMAPとかを始めとして非常に日本のアーティストといいますか、ミュージシャンに興味を持っていたり、日本のファッションに興味を持っていたりする人が非常に多いということを痛感をしております。このポップカルチャーの発信ということをもう少し文化戦略の中できちっと位置付けたらどうかというふうに考えておりまして、既に文部科学省の方でもそういう認識の下に、恐らくこの文化交流特使の中にアニメーションの分野等々も加えたんだと思うんですけれども。
 外務政務次官だったころ、今から四年前に、東京であるイギリス人の青年に会いました。名前をマーク・レナードといいます。このマーク・レナードというのが、トニー・ブレア政権の労働党のシンクタンク、外交政策センターの所長だということは非常に有名なんですけれども、彼が提唱した有名なコンセプトがありまして、これは英国のブランディングと呼ばれているんですけれども、簡単に言うと、イギリスの新しい面を発信しようと、新しい面を発信して、これを外交の力にしようという発想だというふうに理解をしていいと思います。
 つまり、イギリスといえば、お城、ハイドパーク、歴史、王室。しかしマーク・レナードは、クール・ブリタニカという、格好いいイギリスというコンセプトを立てて、実はイギリスにはもっと違う面があると、ハイブリッド国家で非常に移民を受け入れる国だと、伝統は大事にするけれども実は静かな革命の国だと、こういうことをいろいろ発信しまして、これはイギリスの外交のイメージを大きく助けたということがありました。
 私は、この文化交流特使というのもそういった問題意識の中から生まれたことではないかというふうに思っているんですが、その点について、この日本の新しい文化戦略、こういったポップカルチャーみたいなものもその文化戦略の一つに加えていくということについて、大臣の御見解、あるいは副大臣でも結構なんですが、御意見をいただければと思います。

発言情報

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発言者: 山本一太

speaker_id: 17573

日付: 2002-10-03

院: 参議院

会議名: 決算委員会