阿南一成の発言 (行政監視委員会)

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○阿南一成君 自由民主党の阿南一成であります。
 川口大臣には、大変な時期に外務大臣に御就任になられました。日本外交の立て直しのために是非頑張ってほしいと心より願う者の一人であります。
 そこで、今日、私は政府開発援助について何点かお尋ねをいたしたいと思っております。
 小泉内閣の聖域なき構造改革の方針を受けまして成立をいたしました平成十四年度の予算でありますが、ODA予算は一割削減をされています。これは十年ぶりのことであります。
 この削減につきまして、前国連大使でもあります日本国際問題研究所の小和田理事長は、国内ではそれなりの合理性があるかもしれないけれども、国際的に受け入れられる考え方かどうかは非常に疑問だと述べておられます。
 例えば、途上国の貧困対策については、既に我が日本国の支援を予定をした今後数年分のプロジェクトが進んでおるものではないかと思うんであります。そうすると、仮にこれを途中でやめるということになれば、プロジェクトに携わった人たちの努力を無にするということにもなりましょうし、我が国の国益を損なうことにもなろうと考える次第であります。
 三月の十八日からメキシコで国連開発資金国際会議というものが開かれました。途上国支援拡充を打ち出しました米国であるとかEUであるとかと比べますと、我が国は一割削減で臨んだわけでありますから、当然その存在感もないということではなかったかと思います。アナン、私ではないんですが、国連事務総長、ウォルフェンソン世銀総裁、あるいはブッシュ大統領、シラク大統領等々が出席する中で、我が国は十八日に会議が始まっても政府代表さえ決まらなかった、最終の一日前になってやっと外務副大臣が御参加をされたということであります。このような状況では、我が国の途上国援助への熱意が疑われるのも仕方がないんではなかろうかと思っております。
 ODAを考える際に重要なことは、近年PKOなどに参画するようになったとはいえ、我が国は憲法上の制約もこれあり、軍事的な貢献に制約のあるところであります。ODAは引き続き極めて重要な外交政策上の手段であると私は考えております。ODAを通じて、途上国を始めとする国際社会の期待にこたえ、二十一世紀の国際社会の調和ある発展に寄与することは、先進国としての我が国の責務であるし、また我が国の存在感と発言力を高めることでもあろうかというふうに考えておるわけであります。
 そこで、川口大臣にお伺いをいたしますが、今回のODA予算削減をどのように認識され、予算が削減された中でODAの実効性を引き続きどのように担保していかれようとしておられるのか、お伺いをいたしたいと思います。

発言情報

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発言者: 阿南一成

speaker_id: 27524

日付: 2002-04-08

院: 参議院

会議名: 行政監視委員会