江本孟紀の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)

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○江本孟紀君 民主党・新緑風会の江本でございます。
 ちょっと国井先生とダブるかもしれませんけれども、大筋近いような話になるかもしれませんけれども、よろしくお願いします。
 今日は一応五分ということですが、大勢の方がいらっしゃるので短めにお話をさせていただきたいと思います。
 まず、民主党内では、全議員の皆様にこれまでの経過等のペーパーを配付いたしまして、検討していただくようにお願いをしてあります。そういうことで、今の時点からいいますと、各党の意思の決定というのをなるべく急いでいただいて、方向性というようなものを出していただくというのが今一番急がれるべきことではないかなということで、私なりの意見でございますけれども、今月中に国会等の移転先を決定するという衆議院特別委員会でのあの決議をどうとらえるかということが今一番大事なことではないのかなと思います。
 ここに来て、白紙撤回だとか、規模縮小であるとか、それから対案を出すとかというような議論が出ております。しかし、そのことに対して、この委員会に長く携わってきた議員の一人としては非常に不愉快な思いも多少あります。委員会の決議は非常に重いものであるということを我々議員は再認識すべきではないかなというふうに思います。
 平成二年の衆参における国会等の移転に関する決議以来、今日まで十二年間の歳月をどう考えるのかということであります。
 具体的に言えば、衆議院で百三十二回、参議院は本日の質疑を含めて七十九回の委員会を開いているわけでございます。しかも、賛成派、反対派、中立的な考え方などのバランスに配慮をして、参考人として、衆議院で八十四名、参議院では来る十五日のお二人を加えますと二十五名もの方を招致しているということになります。さらに、移転候補地への視察は、衆議院で十四か所、参議院でも九か所実施をしてまいりました。この派遣や視察に要した経費は、調べてもらったんですけれども、大体、概算千四百五十万円ぐらい掛かったそうであります。そして、その都度候補地の方々と意見交換をし、またそういった視察などを踏まえてそれぞれ委員会で真剣な議論を展開してきたということですから、今までに費やした時間と関係者の労力を考えれば、決して無駄にしてはいけないというふうに思っております。
 時計の針を戻す議論というのはもう論外でありまして、国会での十二年間にわたる審議を重く受け止めれば、今果たすべき委員会の役割は、決議に基づき、衆議院での移転候補地決定を受けて参議院でも候補地を決定し、その上で東京都との比較考量を粛々と行って、その結果を国民に明らかにする以外ないと思うのであります。そして、その結果、東京都以外に移転先が決まったならば、移転の時期、規模、予算などの具体的なグランドデザインを提示して、タイムスケジュールづくりに着手することが国会での衆参特別委員会の役割であるというふうに思っております。
 万が一、国会等の移転が白紙撤回という事態を迎えたならば、三つの移転候補地の自治体に何と説明をされるのか。国会の無責任を追及されることはもう火を見るよりも明らかであります。景気が悪いからというような理由などもありますけれども、言論の府である国会にふさわしいものとは言えません。その理由自体が、景気の悪さとかそういったことで非常に短絡的に説明をしても、国会の理由というようなことでは通用しないのではないかと思います。
 それからさらに、栃木・福島地域が投入してきた誘致のための経費は大体七億一千万、それから三重・畿央地域では四億八千万、岐阜・愛知地域では七億六千万が全く無駄になってしまいます。もし白紙撤回というような結論になるとしたら、損害賠償を求めるような訴訟に発展するおそれも否定ができないんじゃないかというふうに思います。所管する国土交通省国土計画局首都機能移転企画課では、国会等の移転に関係する予算に平成五年から十四年度当初予算も含めた累計額で二十八億八千七百万円を計上しております。国、地方ともこれに人件費は含まれませんから、莫大な金額がこの計画に既に投入されているわけであります。
 ということを考えますと、これはもう粛々と前に進める以外選択の余地はないのではないかというふうに現在私はそう思っております。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 江本孟紀

speaker_id: 29552

日付: 2002-05-08

院: 参議院

会議名: 国会等の移転に関する特別委員会