保坂三蔵の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)

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○保坂三蔵君 済みません、有馬先生もお手を挙げておいででしたけれども、何しろ答申を出していただいた審議会のメンバーですから、その部分は後でまた、でき得ましたら次の機会にお尋ねしたいと思っております。
 先ほどお話がありましたんですが、井上先生の壮大な無駄遣い、こういう表現がありましたけれども、平成七年の暮れに、調査会の会長でありました関経連の宇野収さんが、新聞記者の前でこういう話しているんですね。ここらで少しは壮大な無駄をして新しい時代に乗り換える弾みを付けたい、壮大な無駄をして新しい時代に乗り換える弾みを付けたいと、こう言っているんですね。私はこれに尽きるんじゃないかと、こう思うんですね。
 ですから、いみじくも井上先生が壮大な無駄遣いじゃないかとお話がありましたことは、私は、ある意味では当初からのこの移転計画のねらいとはくしくも合致しているような気がするんですね。
 この間、官邸へ行ってまいりましたけれども、これだけお金がないときに造りましてあれだけの規模のものができて、そして、この首都機能が移転した場合どうしますかと、総理官邸が移った場合どうしますかと言ったら、あれは別館にするといとも簡単にお話がございました。それで、私は、いや、大したもんだと。公共事業を一〇%カットしたり、二〇〇三年まで財政構造改革の集中の凍結期間で、まだ凍結解除されていないんですよね。そういう時代に造って、まあ造った関係者に言わせますと、もうちびってちびって、もうこれしかちびりようがないと、節約しようがないといって七百億円掛かったというんですからね。やはり、私はこういう計算をすると、新幹線が、東海道新幹線が完成した昭和三十九年、第一期の当初計画の倍になりましたからね、倍になりましたから。一千七百億円が三千五百億円になったんですから、当時。それを考えますと、東京都が言っている数字は大ぼらではないと、大ぼらではないと私は考えます。
 賛否はともかくとしまして、実は、いい機会ですから、是非聞いていただきたいことがあって私は発言したいんですが、それは、今日も各先生方のお話を聞いておりましたけれども、メンバー、御案内のとおり、例えば長谷川先生も埼玉で、東京に賛成になるか別としまして、首都圏ということでいえば、長谷川先生も浜田先生も埼玉で、私も東京。それで、江本先生も高知だけれども大阪、それから有馬先生も大阪ということで、差し引いていきますと、福本先生の広島とか、沓掛先生の石川と、渕上先生の福岡の三人の先生しか関係者じゃない、関係県じゃない先生方なんですね。歴代こう続いているんですよ。
 私は、時には外されたことありまして、反対の東京だからいいだろう、しばらく休めといって外されたんですが、事ほどさように、私は、この委員会が、当初から建設促進委員会あるいは建設協議会みたいな様相を感じてならないんですね。
 そこで、議論が尽くされたというお話ありました。確かに十年経て議論してきましたから、あらゆる角度から議論がされたことは認めます。ですから、おっしゃるとおり、候補地の方々は、もう監視地域の規制地域に入れていますからね。ですから、そういう点で私権の制限までしているわけですから、早くせいというのは分かりますけれども、掛けた金を損害賠償するというのは、これはちょっとけちな考えで、大阪の市長がオリンピックで失敗して首くくって死んだとは聞いていませんで、やっぱりそれは違うんじゃないですか。掛けてくれとお願いしたこともないしね、我々は。ですから、それは冷静にということで岐阜の知事にお願いしたことがあったんですよ。
 それで、実は私が申し上げたいのは、国会の役割ですね。国会等の移転に関する法律が、これは議員立法で平成四年に、暮れにできたわけですけれども、ここで二十二条と二条、済みませんが事務方で御見解を伺いたいんですが、議員立法ですからお尋ねするのはちょっと筋違いのような気がしますが、今までの衆参両院の議会の中で二十二条の解釈を、どう定着されてきたかをお尋ねしたいんです。
 ということは、二十二条で、国会は、審議会の報告を受けたときは、社会経済情勢の変化と国民の合意形成を踏んまえて、移転の合理性について審議すると、これがまず第一項に来るわけですね。移転の合理性について審議する。その二項に、移転の合理性が認められたときは、国会は、候補地と東京都を比較考量し、移転の可否を決定すると、こうなっている。三項には、国会が移転を可としたときは、移転先は別に法律で定めると、こうなっているわけですが、この二十二条の社会経済情勢の変化と国民の合意形成を踏んまえてと、これは先に来ているわけですね。プライオリティーとしては、候補地をどう絞ろうかという前に、移転すべき合理性を審議しなさいよというのが法律の含意ではないか、あるいは法律の趣旨ではないかと私は読んできたわけですが、これはどう御理解いたしていますか。
 プライオリティーなくてごちゃごちゃにやって、候補地も一緒にやって、今申し上げたように候補地の関係者だけで議論していますから、おれがいい、あれがいいになるわけですね。その二十二条の一項の合理性というのはどういうふうに、今まで十年も掛けてやってきて、最後の段階ではどういうふうに自分たちはこれで決着を付ければいいんでしょうか。

発言情報

speech_id: 115414298X00220020508_018

発言者: 保坂三蔵

speaker_id: 14736

日付: 2002-05-08

院: 参議院

会議名: 国会等の移転に関する特別委員会