浜田卓二郎の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)

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○浜田卓二郎君 正直に申し上げて、埼玉県であるということが理由かどうか、余り切迫した問題意識が実はないんですよね。
 これは私だけのことではなくて、先ほど来いろいろな方も、意見が、国民の世論というか、なかなか集約され切れていないという御発言がありますけれども、そうだと思うんですね。どうしてもこうしなきゃいけないという、そういう動機が社会全般に必ずしもでき上がっていない。
 ところが、問題意識はあるんですよ。つまり、過度の集中というのは事実ですし、高いビルから東京を見たら、これは空恐ろしくなりますよね。世界じゅうの都市を見て、これぐらい集中している都市はないでしょう。近藤さん、ニューヨークなんかよりもよっぽど東京の方が空恐ろしくなりますよね。高速道路をどこまで走っても密集地でしょう。だから、これ以上集中させていいとは思わないし、このまま放置していってもいいとは思わない。そういう一般的な問題意識があるんだと思うんですね。
 だけれども、それがどうも集約化され切れていない。十年議論してきても、私は十年前の空気はよく知りませんけれども、この委員会だってすぐには決まらないよというような、何となくそういう前提がありますよね。だから、この会期中に衆議院がどういう結論を出すのか、それが一か所に絞ってここでというような話にはそれはなりっこないだろうとみんな思っているわけですから、私は、問題意識というものをもっと集約化する方法を考えなきゃいけないというふうに思うんですよね。
 だから、実は今の国会というのは増税一つ決め切れない国会ですよね。今はもうだれが見たって三十兆を放置していっちゃいけないと言いながら、増税のスケジュールなんというのはもう、幸い景気が悪いからそんなことを議論しなくても免罪されているわけですから、気楽になっている面はありますけれども。
 つまり、この首都移転を決めるなんというのは物すごい政治的リーダーシップと、それを可能にする物すごい社会的状況とか、あるいは緊迫感とか、世論の集約とかいうのがなきゃできないわけですから、私は、このまま時間を延長していってこういう議論で、平場で議論していったって決まりっこないと思うんです。
 特に、有馬先生じゃありませんけれども、三か所でその問題を国会にゆだねたのは誤りだったとおっしゃっていますけれども、三か所を一か所に絞るのが国会の場では無理ですよ。できっこないんですよ。特に、今のように権威もガバナビリティーみたいなものも物すごく落ちている状況ですからね。役所も権威がないでしょう、役所だって傍観しているわけだし。国会の中でみんなお国の代表でわあわあ議論したって、これ百年議論したってこの平場じゃ結論出ないですよ。
 これが言ってみれば、私の言い訳じゃないけれども、この委員会に配属されたけれども、余り鮮明な問題意識になっていないという理由なんで、私がずるずるしゃべってもしようがないから、決めるんだったら決められる方法を決めるべきですよ。
 だから、その潜在的なニーズというのは私は否定しませんよ。やっぱりそれができれば、今、日本はみんな新しくしたいですよ。だから、その象徴として首都も移転する。景気が悪いから時期が悪いというのは逆であって、景気悪いから逆に、それはニューディールだって同じですけれども、景気悪いからやればいいという面も実はあるわけですから、というのが私の意見です。

発言情報

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発言者: 浜田卓二郎

speaker_id: 11564

日付: 2002-05-08

院: 参議院

会議名: 国会等の移転に関する特別委員会