高野博師の発言 (国際問題に関する調査会)
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○高野博師君 両参考人には五分以内で一問ずつお伺いしたいと思います。
まず宮田参考人ですが、日本の対中央アジアあるいはカスピ海沿岸のジオストラテジーという論文、書かれておりますね。地戦略はいかにあるべきかということをお伺いしたいんですが。
実は私、四、五年前にこのカスピ海沿岸の石油が、あるいは天然ガスが注目され始めたときに、ウズベキスタンとカザフスタンに行きました。トルクメニスタンとかアゼルバイジャンまで行きたかったんですが、大使館がないものですから、この二つに、やむを得ず二つだけにしてロシア経由で行ったんですが、あそこの、中央アジアというのはシルクロードの伝統がありまして、どういう人種、民族でも受け入れるというか寛容の精神が、オアシスを求めてきた人はだれでも受け入れるという寛容の精神があるというところ、非常に気に入ったんですが、韓国も相当入っていまして、韓国の自動車も相当売っている、それから製品も売っている。中国も当然地続きですから入っているんですが、日本のプレゼンスのはほとんどありませんでした。そういう意味では、もっと地戦略を練った上で日本というのはもっとここに入っていく必要があるんではないかと思っているんですが。
例えばアフガンの問題についても、アフガン復興という人道的観点から一生懸命日本は援助しているんですが、ほかの国は必ずしもそうではない。アメリカとか欧米の政策の背後には必ず投資家とか投機家がいるわけで、そういう政策が、そういうものが反映されているんですが、日本はもっと、表に出すことができませんが、ユーラシア外交の中で、あるいは中央アジア外交の中でこのアフガン復興なんかもきちんと位置付ける必要があるんではないかと。もっと国益とかあるいは戦略というのを考える必要があるんではないかと思っておりまして、アフガンの北西部には相当天然ガスが出るとも言われている。各国は相当な思惑があって対応していると思うんですよ。その点についてお伺いしたいと。
それから畑中参考人には、地球上の石油資源があと平均すると五、六十年で枯渇すると言われているんですが、地球温暖化の問題もあって自然エネルギーとか再生可能エネルギーが開発されてくる、そして石油も枯渇すると資源外交というのは変わってくるんではないかなと。湾岸地域の重要性も当然変化してくるんではないか。国際的な紛争とか領土問題の背景には大体資源問題があるんですが、それも変わってくるんではないか。
そこで、湾岸諸国というのは八十五年、八十年後でもいいんですが、五、六十年後の資源の問題を展望した上で何か対応を考えているのかどうか、その辺についてお伺いしたいと思います。