森元恒雄の発言 (国際問題に関する調査会)

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○森元恒雄君 私も何回かのこの会で参考人の方々からお話伺っておりましたけれども、いま一つまだ自分なりに、イスラムの国々と日本がどういう形で今後付き合っていったらいいのかと、確たるものをつかめない状態でございます。そんな思いで二、三お聞きしたいと思いますが。
 せんだっての党首討論のときに、今イスラエルとパレスチナの問題について日本はどう対応するのかと、こういう問いに対して、小泉総理の方は、ただ一言、大変憂慮していると、こういう答えをされたかと思うんですね。で、憂慮するのはいいんですけれども、さてその次にじゃどうなのかということが示されていないわけですけれども、多くの一般の国民から見ても、日本の政府自体が今のイスラエル、パレスチナを、どういうかかわりを持ち、その問題解決に向けて日本としてはスタンスで臨もうとしているのかと、また具体的にどのような行動をしているのかというのが、いま一つ見えないのじゃないかなというふうに思います。
 外務大臣の答弁を伺いましても、いろんな要人の方と直接お会いしたりあるいはまた電話等で働き掛けをしているというお答えではありますが、じゃ、その会談の中身を、どういうことを言っているのかというのが見えてこないと。この点についてお聞かせいただければと思います。
 それで、もう一個、下がって考えれば、そういうイスラエル、パレスチナの問題に対して、日本として今、日本の置かれた立場からしてなかなか限界がある、あるいはこういう独自の姿勢、方針を打ち出しにくいという事情がもしあれば、そういうことも併せてお聞かせいただければなというふうに思います。
 先ほど来からも少し、若干お話ございますように、やっぱりイスラムの国々、中東、アラブの国々は日本人にとって非常に遠い存在だと思います。端的に言えば、地方団体も世界の様々な国と姉妹関係を結んだりして交流をしていますけれども、日本の地方団体でイスラム、中東の国々とのそういう関係を持って頻繁に交流しているところは、ほとんど私、皆無じゃないかなというふうに思うんですね。そこにやはり日本人の関心度合いというのが端的に表れているように思います。
 私は、そういう中でできるだけ日本人がやっぱりイスラムに目を向けるというためにも、政府が今後進めようとしている施策を地方団体を通じて、まあNGOを通じてやるというのも一つの方法かとは思いますが、それと併せて地方団体を通じて、できるだけ一緒になって、そういう地方の力、知恵もかりながらやっていくということが国全体、国民全体の関心を高めるためにも非常に有効じゃないかなという感じがしておりますが、そういうことについてどういうふうにお考えか、お聞かせいただきたい。
 それからもう一点、関係を深める中で、ある参考人の方から、イスラムの世界では議員に対する評価が非常に高いと、そういう意味では議員外交をもっと活発に展開することが比較的効果が大きいんじゃないかと、こういうお話がございました。それに対して政府としてどういうふうにお考えかという点をお聞かせいただきたいと思います。
 それからもう一点、経済の面についてお聞きしたいと思いますが、いま一つよく分からないのは、反米、反西欧、反グローバリズムというのはいいんですけれども、そうであるとするならば、イスラムの国々は自分たちはどういうテーゼで、どういう戦略で、どういう体制で自分たちの国を将来引っ張っていこうとしているのか。もっと端的に言えば、経済的、産業的な基盤を築こうとしているのか、いま一つそこが見えない。反対するのはいいんですけれども、それだけで物ができていくわけじゃありません。自分たち独自の路線というものが、じゃ何なのかというのがあってしかるべきだと思いますが、私なんかにはそれがいま一つよく見えてこないと。
 もう一歩言えば、かつて世界の四大文明として歴史をリードするような文化、科学の先端を担っていた地域が、今や西欧化の、近代化の流れの中に取り残された状態になっている。それが、イスラム教という宗教がかなり影響している部分がありそうな気がいたしますけれども、果たしてそれはどうなんだろうかと。
 そういうしがらみといいますか、一つの制約を乗り越えるためにも、あの地域の国々がどういうふうに考え、進めようとしているのかということがもしお分かりになればお話しいただければと思います。それを知ることによって、日本として今後どういうような具体的な方法で協力関係を築いていくかということが見えてくるんじゃないかなと、こんなふうに思うわけであります。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 森元恒雄

speaker_id: 3780

日付: 2002-04-24

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会