奥田紀宏の発言 (国際問題に関する調査会)

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○政府参考人(奥田紀宏君) まず、イスラエル、パレスチナの問題から申し上げたいと思います。
 イスラエル、パレスチナ問題についてどうするのかという御質問、何をやっているのかという御質問だったと承知しておりますけれども、この問題、いろいろな見方があると思いますけれども、一つは、今の暴力の連鎖というものをどうやって断ち切るか、停戦をどうやって行わせるかということが一つあると。その後の問題として、政治的なプロセスとして恒久的な和平を実現するために何をしていくべきかという二つのことがある、大きく言うと二つのことがあるんだと思います。その向こうにやっぱり復興とかそういう話があるかと思いますが、取りあえず当面はこの停戦と政治的プロセスにどうやって持っていくかという話があるんだと思います。
 それで、停戦についてなんですけれども、これは特に最近、アメリカの国務長官、コリン・パウエル国務長官が行かれて、その結果については多くのマスメディア等では調停不調であるとか失敗であるとかいうふうに言われておりましたけれども、確かに恐らくだれもが一番期待したであろうような結果は生まれていないことは確かでありますけれども、我々としては、この停戦、暴力をやめさせるということについては基本的にこういうパウエル長官の努力というものを軸にしてやってもらうと、やっていっていただくということが重要だと思っております。その観点から、やはりアメリカについては継続的にこの中東問題に関与していくことが重要だということをやっぱり言い続けていく必要があるのかと思います。
 それから、政治プロセスにどうやってつなげていくかという話でありますけれども──失礼しました。その前に、停戦については川口大臣がいろいろ電話とか在京のアラブ大使とかイスラエル大使と話をしているようだけれども、お話をしているだけで何もやっていないではないかという御指摘だったかと思いますけれども、確かにアラブ側、それからイスラエル側に何回もお話をしましたけれども、言っていることは確かに同じなわけであります。
 それは何かといえば、パレスチナについては、やはりアラファトが九三年のオスロ合意で和平の当事者として認められたときの約束、すなわちテロに訴えない、それから自分の傘下にある者がテロをするということを許さないということに彼は誓約をして、それで和平プロセスに入ったわけですので、そこに立ち返ってそれを守るようにということを言い続けると。イスラエルに対しては、即時に、具体的に言いますと、自治区のいわゆるA地区、B地区とありますけれども、本来パレスチナ側の治安に任されるべきA地区からの即時撤退ということを主張しているということであります。アメリカにつきましては、若干繰り返しになりますけれども、関与を支援するとともに、是非継続的に関与をしていくことが必要だということを言い続けているということであります。
 それから、政治的プロセスの話でありますけれども、これは今いろいろな関心国がいろいろなアイデアを出しております。我が国はこの面でもやはりある種の役割を担っていかなければならないというふうに思っていまして、例えば今度国会の許可が得られるという前提でありますけれども、川口大臣がイランに行くときに重要な話題の一つはこの中東和平であります。
 それで、イランにつきましては、この中東和平、特にオスロ合意に対する不明確な態度というのがありまして、それを我々は是非直すようにということを言っていましたし、それからいわゆるレバノン南部のヒズボラとのつながりというものを絶つようにということを言ってきましたけれども、それは何も今度川口大臣がイランに行くからということではなくて、継続的に続けておりました。特に、今回の厳しいパレスチナ状況になってから、イランそれからレバノン、シリアに対しましては、在京でもそれから現地でも、特にレバノンの国境からのヒズボラによるイスラエル北方への爆撃というものを停止するようにということを何度も申しました。
 これは何も日本だけがやったと言い募るつもりはありませんけれども、その結果としまして、この前、二、三週間前にイランの外務大臣がレバノンに参りましたときに、イランとしては、彼たちの言い方によれば、イスラエルの挑発に乗らないようにレバノンの関係グループに自制を呼び掛ける、呼び掛けたということを言っておりました。それもある程度彼たち自身の計算かもしれませんが、我々はイランに対して合理的な計算をするようにということを言い募ってきたことも若干影響があったのかと思いたいと思っております。
 取りあえず、パレスチナ問題については以上であります。

発言情報

speech_id: 115414308X00720020424_015

発言者: 奥田紀宏

speaker_id: 17819

日付: 2002-04-24

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会