奥田紀宏の発言 (国際問題に関する調査会)

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○政府参考人(奥田紀宏君) 今の申し上げたことを若干補足する感じで申し上げたいと思いますけれども、一般にイスラム諸国、アラブ諸国が反米とか反グローバライゼーションというスローガンを言いながら実際にはどうしようとしているのかということでありますけれども、恐らくサウジでもエジプトでも、ひょっとするとイランでもそうじゃないかと思いますけれども、いわゆる経営の最高責任者のようないわゆるエリート層の人たちは、やはりグローバライゼーションとかグローバルスタンダードということが、これはもう日々自分の御商売で感じている話なので体で感じて分かっているんだろうというふうに思うわけです。かつ、恐らく昔から欧米との付き合い、イランも長いですし、サウジアラビアも石油産業を取ってみれば、言わばあの国が石油の上流部門のいろんな商売のやり方のスタンダードをアメリカ、ヨーロッパと一緒に作ってきたというようなところがありますから、そういう意味では、いわゆる政治的なスローガンと経済的なエリート層たちの認識というのは随分違うんだろうと思うんです。
 そして、外務省の観点から、だから問題だと思われるのは、そういう社会でありながら、いわゆる草の根の人々はそういうグローバライゼーションの恩恵を直になかなか被らないし、日々の生活の中でそれが物すごく影響力があるというふうにも思われない。そして、アラビア語のニュースを見ていますと、毎日毎日パレスチナが被害を受けて、アメリカ、イスラエルが同盟を組んで弱い者いじめをしているという印象が毎日毎日のように入ってくると。したがって、そういうエリート層と草の根の人々の間の認識のギャップというものが大変大きい、国によってはですけれども、あるのではないかということが我々の立場から言うと懸念であるということは言えると思います。

発言情報

speech_id: 115414308X00720020424_024

発言者: 奥田紀宏

speaker_id: 17819

日付: 2002-04-24

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会