奥田紀宏の発言 (国際問題に関する調査会)
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○政府参考人(奥田紀宏君) イランの件でございますけれども、まず悪の枢軸というブッシュ大統領が一月の末に使った言葉がありますけれども、それについて日本はどうするのか、ないしはどう思っているのかということでありますけれども、悪の枢軸という表現は、私の個人的解釈かもしれませんけれども、これはアメリカのテロに対する強い立場を示すために使った言葉ではないか、テロとそれから特に大量破壊兵器が結び付くと非常に危険だということから、一つの強いメッセージとして言うための表現ではないかというふうに思います。
じゃ、北朝鮮、イラク、イランについてアメリカがすべて同じ態度を取っているかということはよく見ていかなければならないのではないかと思いますし、私の局の所掌範囲でありますところのイランについて言いますと、例えばあの発言があった後もアメリカはいろいろな形で、特にアフガンの問題ではイランとも接触をしているというようなこともございますし、そうであるとすれば、少なくともアフガニスタンにおけるイランの役割の一部についてはアメリカも前向きな評価をしているということではないかと思います。
今度、川口大臣がイランにもし行った場合にどういうことをするのかということでありますけれども、基本的な目的は、政治的にはハタミ改革路線というものを日本としてこれまでも支援してきたわけですけれども、それを支援するんだということを言いながら、やはり国際社会の懸念というものについては、この際イランのリーダーたち、これは改革派もそれから保守派も、できれば保守派の方にもお会いしてやっぱり議論をしたいというふうに思っております。加えまして、若干重なりますけれども、イランとの間で、アフガニスタンに関する協力、それからパレスチナ問題に関する政策というようなものについても協議をしていきたいと思っております。
イランにつきましては、確かに国際社会の懸念がある、人権問題とか、つい最近まで長距離のミサイルの実験をしているとか、それに北朝鮮の支援があるとか、そういうことでも懸念がありますし、それからテロの問題がございましたけれども、ヒズボラによるテロを人的、資金的に支援しているのではないかということもございますので、大変我々としてもそういった問題についてはきちっと議論をしていかなければならないと思いますが、他方で、確かに保守派、急進派という連中がおるわけでありますけれども、イランのハタミ大統領は二度にわたって国民の選挙で選ばれてきたわけです。
それで、選挙についてどこまで西洋的なきちっとした選挙かという議論はまた別途あるかと思いますけれども、いずれにしても二回受かってこられた方ですし、それからイランの国会も、何回か選挙もありまして、特に増えております、イランの若者の支援を得て改革派の人々がだんだん数を増しているという現実もありますので、そういうところに我々も注目をしながら、イランに対する働き掛けをしていく理由があるのではないかというふうに思います。
テロにつきまして国際的な定義がないというのは、御指摘のとおりであります。テロについては、国際的にすべての人がそうだと言うような定義はない、問答無用にいったん勝手にテロというふうに名付けて、後は国際法も無視してやっているのではないかという御指摘でありますけれども、テロについて定義がないというのはそのとおりであります。
しかしながら、我が国としては、いわゆるそれが自殺テロであろうが自殺でないテロであろうが、一般の市民、その問題に全く何も関係のない一般の市民を巻き添えにして、いろんな理由があるんだと思いますけれども、主義主張はいろいろあると思うんですけれども、主義主張にかかわらず、一般の市民を巻き添えにして死亡させたり負傷させたりすることは認めないということでこれまでやってきております。
取りあえず、以上でございます。