佐藤雄平の発言 (国際問題に関する調査会)

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○佐藤雄平君 この調査会でいろんな話をお伺いしてまいりましたけれども、その中で私は緒方高等弁務官の話にじんときました。緒方さんが文芸春秋で十年間を振り返ってという話を、手記録を書いておりまして、何回か中東に行くことをためらおうかと思ったと。そして、飛行機に乗ると追撃される、正に低空飛行機、それからまたヘリコプターの中で、あの難民のところに行って、それでもなおかつまた日本に戻って大学の教授に戻ろうかなと思った。しかし難民の中に子供がいて、その子供の目を見たときに、このこんな澄んだ目を持った子供がこんなつらい思いをしているのか、命懸けでこれは頑張らなきゃいけないということで着任したわけでありますけれども、私はやっぱりいろいろ今外交的な、また経済的な、正に高邁なお話は出てきましたけれども、最後は人と人との関係の基本が私は外交につながっていく話なのかなと。
 また、そういうふうな中で、これもまた中東で「おしん」と黒澤明の映画がはやっている。これは正にある意味では日本人の今最も欠如した、忘れられた、しかも戦後日本が今日まで来た最大の底流が「おしん」に表れているように、辛抱、我慢、努力と、こういうふうな共通項を持っているという私は意味からすると、正にアジアの一員であるなと。これは、アメリカにもヨーロッパにも心の通じ合う外交というのはやっぱり無理じゃないだろうか。
 そういうふうな意味で、私は、今までの皆さん方の話とちょっと違った中で、イスラム、アジア、そうしてまた日本の関係は、できることというのは、経済、外交的なものももちろんでありますけれども、人とそれから文化の交流、こんなものが大変なやっぱり日本の私は役割を果たしていくのかなと。そういう意味で、もう一つこの研究会の中で、その文化、人との交流は、そのアフガンを中心とした中東とどのようにして日本がやっていけるかと、そんなことも一つこれからのその議題というか、この役割でもあるかなと。
 ただ、私は、その前提としては、現実問題として、そのアフガンを中心とした中東が頑張る、その前提として、やっぱりアジアというものがある。アジアの中でも、私は東アジア、先ほども出ましたけれども、なぜそのアジアの、共栄圏という言葉はちょっと悪いですけれども、共同体意識というものが欠如しているかなと。どうしてもそのアメリカイズム、アメリカがかっているというふうなことが日本のある意味では外交の批判の的になっているような状況からすると、私はやっぱり台湾のそれこそ李登輝さんが「台湾の主張」という本を出したとき、いみじくも言っているのは、日本もアメリカと対等に外交しましょうよと。ついては、台湾の今の立場もよく理解してくださいよと。あのときは私は牽制球を投げていたのかなと、そんな思いをする。そして、それは強いて挙げれば、結果的には東アジアをもっと強くしようと。そして、アジアも、NAFTAじゃないけれども、しかし一つの共同体をきちっと作ろうと。私は、やっぱりその国際戦略の中で最も大事な、その人口、言葉、その貨幣というかな、これが最大の要素であろうと。
 そういうふうな意味合いからすると、アジアというのは、いずれも将来的に、基本的にはその人口が最もいるという前提からすると、いい意味でのアメリカのライバルになれる私は国がそれぞれそろっている。それがまた、その前提となって中東をも包含した中で、その一つの貧困をも救う道になるのかなと。そんなアプローチをするのも一つの一考じゃないだろうか、さように思っております。

発言情報

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発言者: 佐藤雄平

speaker_id: 18323

日付: 2002-05-22

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会