藁科滿治の発言 (国際問題に関する調査会)
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○藁科滿治君 今回のイスラム問題というテーマですが、テロ事件があったからこのテーマが浮上したんではなくて、かねてからこのテーマについては研究の対象にしようという用意があったように私は記憶をいたしております。しかし、あの過去に類例のない大変な事件に遭遇して、このイスラムという問題がより危機意識の中で、大変強烈な問題意識の中で調査研究が進められたということは確かだと思っております。
それで、今振り返ってみますと、かれこれ七、八回ですか、実質的に調査研究という意味では、こういう調査研究を皆さんと一緒にやってきたわけですけれども、問題は非常に根が深くて、貧困の問題、宗教の問題、教育の問題等々、七、八回の調査研究で説得力のある集約というのは私は非常に困難であるということを痛感いたしました。しかし、これからの展開の素材には十分値するものをつかむことができたと。
先ほどどなたかがやっぱり現地調査ということをおっしゃいましたが、私も同感であります。しかし、一回限られた時間でそれで納得できるかというと、またこれも問題かもしれませんが、行かないよりははるかにいいと思うんですね。これはもう是非この調査会でやっていただきたいと思うわけです。
加えて、今日、今井議員から発言はございませんけれども、私どもの手元に資料が配られました。私もこれ、前、新聞で読ませていただいて、例えばイスラエルとパレスチナの問題についても、現下の情勢、過去の情勢だけじゃなくて、これからの中長期的な展望というものを併せて考えますと問題がより複雑化する、人口と食糧の問題、領土の問題等々含めてですね。これはなかなか大変だなという思いがしているわけでございます。
そこで、私は、今後の中間集約の在り方というものについて、少し先走って恐縮なんですが、若干意見を言わせていただくと、今まで申し上げたような経過から、この問題を総合的にかつ明快に集約するのは容易じゃないと思うんですね。また、今後の展開という意味では我々まだ不十分な面もありますから、これはやっぱり一方でフォローアップしていくということが必要ではないかと思うんですね。そして、あわせて、我々の仕事は一定の期間に一定の集約をするのが責任でございますから、今日までの調査研究の範囲で中間的に集約するものは何か、する方法は何かということで詰めていくのも一つの方法ではないかというふうに私は感じております。
既に今までの調査研究の都度、私は六、七回意見を提起する機会がありましたので、個々に今日、深入りはしませんけれども、例えば資源外交というふうな問題は我が国の直面する問題として放置できない問題なんですね、これは。こういう問題は、整理のしようによっては、中間報告とはいえかなり重要な内容を提起することができる。
それから、先ほど御意見がありましたけれども、今までの勉強で、イスラムへの支援の在り方ということについては、それぞれの事情に沿ってやることに価値があるということを我々は大いに学びましたから、ただ総花的に、同時一斉にではなくて、それぞれにミートするような手法を選んでいくという問題もあると思うんですね。
それから、もうあと一つ二つにしますけれども、国連の対応ということについては、どうも率直に言って、私も意見を申し上げましたが、十分な対応ができていないと思うんですね。こういう点については、我が国の外交の姿勢からいっても、一定の意見をきちっと言っていくということも必要ではないかというふうに思っております。
最後に、まだまだ幾つかあるんですが、最後にアメリカの外交との関係、これは私、前回相当時間を掛けて主張いたしました。これ、無視しろとは言いませんが、過度の追従はこれはいかぬと。やはり日本固有の持ち柄を生かしてやることに日本の存在感があるわけだし、これが世界のためにもなるし、ある面ではアメリカのためにもなるわけですから、そういう姿勢をやっぱり冷静に提起していくことが必要ではないかと。
ちょっと先走って恐縮なんですが、意見を申し上げました。