扇千景の発言 (国土交通委員会)

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○国務大臣(扇千景君) 今御指摘のように、社会資本整備も含めまして、国土交通省に関係のございます長期計画というもの、これ十本ございました。そのうちの八本が十四年度で全部切れます。
 なぜ今まで長期計画であったかという弊害を私は今指摘しているんですけれども、例えば第何次計画ということで、十年間これだけやるよと言って、毎年これだけずつの予算ですよと言って、私は予算を獲得する道具の一つにこの長期計画を使われているのではないかと。毎年同じお金を十年間保証するために私は計画をしているんではないかということを指摘しております。それよりも、少なくとも一兆掛かる、十年間で一兆だというのであれば、これを私は十年と言わないで八年ででき上がったら、それだけ早く八年で終わったら、あとの二年間また次の新しい仕事ができるではないかと、これが私が言っております事業別予算という予算の立て方でございます。
 けれども、今の日本の会計法では、こういう年度ごとの単年度予算でしか会計法というのはできておりませんけれども、私は、特に今まで例を挙げれば、本四架橋でありますとかアクアラインでありますとか、公共事業の悪のように言われているもの等々を含めて、やっぱり長期計画というものは、今度のようにこの十年間が空白の十年と言われたりバブルが崩壊したりという、そういう諸情勢の変化に対応できるようなものでなければならないと。その中で、今言った、私が事業計画といって、大きな事業に関してはその中でも続けてやっていこう、そして八年掛かるところだったらもっと、六年にすればもっとコストダウンできるじゃないかという知恵も私は働いていくと思うんですね。
 そういう意味で、私はこの長期計画が、国土交通関係十本のうちの八本が十四年度で切れるということに関しては、私は再度、なおかつこの長期計画のときには旧建設省であり旧運輸省であった、そのときにした計画である。今度は、国土交通省としてこの十四年度で切れる長期計画というものをどういうふうにしていくか。先ほども私がちらっと申しましたように、あるいは道路でも造ったにもお金を取られて渋滞している。あれは高速道路ではなくて低速じゃないかという御意見もあり、あるいは空港とそれから港湾のアクセスの悪さ、それから道路とそれから駅との結節点の悪さ等々、あらゆることが運輸省、旧運輸省のときと旧建設省のときに立てられた長期計画と国土交通省になって四省庁統合して立体的な政策が作れるという時代と変わってきたんです。
 そういう意味で、私は国土交通省としては、来年、この長期計画十本で八本が切れますものに関しましては、今申しましたような原則に立って新たに見直していくと。ただ、長期計画を取って毎年同じ予算を獲得する道具にするということでは私は逆に皆さん方に公共工事の無駄遣いの見本であると言われるようなことにならないように、私は新たな何らかの形で変わった姿を国土交通省としては出していくべきであると、そう思っておりますので、今回の計画の変更ということは私は少なくとも大事にしたいと思いまして、六月の二十一日、昨年でございますけれども、国土交通省における公共事業改革への取組というのをまとめております。
 また、それから、今回は新たに、三月の五日でございますけれども、国土交通省内に社会資本整備審議会の道路分科会、これを開催させていただきまして、持続可能な経済社会の構築、安全で安心できる暮らしの実現などの新しい課題に対応した道路政策の在り方、これを私はここに諮問いたしまして、学術経験者、そして一般庶民の代表、そして道路行政の専門家等々と委員会を立ち上げて、新たな国土交通省としての計画というものを練り直したいというふうに今進行中でございます。

発言情報

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発言者: 扇千景

speaker_id: 27625

日付: 2002-03-19

院: 参議院

会議名: 国土交通委員会