速水優の発言 (財政金融委員会)
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○参考人(速水優君) 物価が継続的に下落することを防止していくという断固たる決意を持ちまして、思い切った金融緩和措置を講じてきたわけでございます。
その結果、金融市場におきましては強力な緩和効果が生じております。金利の方はやや長めの短期金利までほぼゼロに低下しておりますし、マネタリーベースも、先ほど申し上げましたように、現在、前年比三割弱の高い伸びを示しております。マネタリーベースの対名目GDP比率も、過去百年間で、第二次世界大戦を除きますと、現在は最も高い水準になっております。今後とも、金融市場の安定確保と緩和効果の浸透に向けて、中央銀行としてはなし得る力を続けていく方針でございます。
物価のお話がございましたけれども、卸売物価のことは先般概要を申し上げたときにも御披露させていただきましたが、二月から五か月間ほぼ横ばいでゼロ、前年比はまだ一%前後のマイナスでございますけれども、前月比はずっと横ばいになってきておるというのは新しい変化の一つであると思いますし、CPIの方も、もとより需給ギャップということもあるわけですけれども、主として輸入品の価格、輸入品関係の引下げが機能しているということを、私はCPIの物価がなかなか変わっていかない背景にあると思います。これも前年比で見ますると、御指摘のように一%前後のマイナスでございます。
デフレを克服してまいりますために、金融システム面で、あるいは経済・産業面の構造改革などを通じて、家計や金融機関の前向きな活動を引き出していくことがまず先決ではないかというふうに考えております。