武部勤の発言 (農林水産委員会)
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○国務大臣(武部勤君) 和田先生御指摘のとおり、森林整備というものは非常に重要でありまして、やるべきことはたくさんあるんです。むしろ予算が伴わないと。
しかし、私ども、先生も同じように山育ちといいますか、地方出身ですから、山がどの程度荒れているかということはもう目の当たりに知っているんです。台風が来て大雨が降れば、どどっと水が、鉄砲水が流れて、川が汚れて海まで汚れてと。
ですから、私どもは、農林水産省といたしましては、森と海は命のふるさとと、こう言っているわけなんですが、あえて、こういう森林整備も通常、公共事業と、こういうような言われ方をするんですね。これは非常に残念なことだと私ども思っております。公共事業ということで駄目ならば別な言葉を使ってもいいんじゃないかと。私ども農林水産省は、公共事業も環境創造型事業ということにもう大転換いたしているわけでございまして、そういう意味で是非御理解をいただきたいと思いますが、今御説明ございました日本学術会議の答申におきましても、御案内のとおり、七十兆円以上の森林の多面的機能の評価額になっているわけでございます。
森林が国民生活に果たす役割を国民に分かりやすく私どもも示す必要があると、こう思っておりますし、森林の大切さを理解していただくことについて、もっとしっかりした目的意識を持って、森林の多面的機能の評価について幅広い見地から調査審議をいただいた上で、この日本学術会議に諮問し答申をいただいたところでございます。
この答申におきましても、森林の有する多面的な機能を定量評価するとともに、機能発揮のためには適正な管理が必要であるとされておるわけでございまして、これが必ずしも公共事業ということには当たらないんだろうと、このように思うわけでございます。非常に意義の深いものであると考えるわけでございます。
農林水産省といたしましては、答申の内容を広くPRすること等によりまして、国民の理解と協力を得つつ、地球温暖化の防止を始め、国土の保全、水資源の涵養などの多面的機能が持続的に発揮される健全な森林の育成に向けて、森林・林業基本計画に示された目標が達成されるように必要な予算の確保に努めてまいりたいと、こう考えているわけでございます。
BSEの問題でも、私ども、安全と安心という間に非常に大きな開き、乖離があるということを知らされました。同じように、この森林整備についても、ともすると今までは生産者サイドといいますか、そういう、業者サイドといいますか、そういうような考え方が国民の皆さん方の間には支配的なんだろうと思うんです。今後は、この森づくりということが国民生活にとっていかに大事なことであるかということを、分かりやすく、科学的な根拠等に基づいて知らしめていくという、そういうコミュニケーションが大事だというふうに感じておりまして、そういう努力をさせていただきたいと思います。