青山丘の発言 (文教科学委員会)
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○副大臣(青山丘君) 平成十四年度文部科学省関係予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。
平成十四年度予算の編成に当たっては、厳しい財政状況の下ではありますが、我が国が本当の意味での豊かな国として発展し、世界の平和と繁栄に貢献していくためには人材・教育・文化大国と科学技術創造立国を目指し、教育、科学技術・学術、文化、スポーツの振興を重点的に推進していくことが不可欠であるとの観点から、文部科学予算の充実に努めたところであります。
文部科学省所管の一般会計予算額は、六兆五千七百九十八億一千五百万円、国立学校特別会計予算額は二兆七千八百二十八億七千九百万円、電源開発促進対策特別会計予算額は一千五百三十九億五千六百万円となっております。
以下、平成十四年度予算における主な事項について、御説明申し上げます。
第一は、確かな学力の育成や豊かな心の育成などを図る初等中等教育の改革と充実についてであります。
子供たちに基礎・基本を確実に身に着けさせ、自ら考える力を育成するきめ細かな指導を目指す第七次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画を着実に推進することとし、その二年次分として五千三百八十人の改善を行うこととしております。
また、新たに学力向上フロンティア事業などを実施し、すべての子供たちに確かな学力の育成を図るとともに、幼児教育などの充実に積極的に取り組むほか、スクールカウンセラーや心のせんせいの配置、サポートチームづくりなどの生徒指導の充実や、社会奉仕・自然体験活動を推進することにより、心の教育の充実を図ることとしております。
さらに、学校運営の改善や教員の資質向上を推進するほか、公立学校の施設整備について、老朽化した校舎の改築・改造や安全管理対策施設の整備などを行うとともに、学校における安全管理の徹底に取り組むこととしております。
第二は、地域・家庭の教育力の再生と生涯学習の推進について、完全学校週五日制の実施も踏まえ、放課後や週末における子供の活動支援を行うとともに、学校内外を通じた社会奉仕体験活動など様々な体験活動の推進体制を整備するほか、子育て講座の全国展開など家庭教育支援の充実を図るとともに、青少年の健全育成を推進します。
また、高等教育機関において、キャリアアップを目指す社会人の受入れ体制を緊急に整備することとしております。
第三は、大学の構造改革の推進と二十一世紀を担う人材の育成についてであります。
我が国の大学が国際競争力を有する大学となるためには、大学の構造改革を一層進めることが重要であり、国立大学の再編・統合を進めるほか、第三者評価による国公私を通じた世界的教育研究拠点の形成のための重点的支援を行うこととして、百八十二億円を計上しております。
また、専門大学院の充実など、大学院を中心とする教育研究基盤の強化に努めることとしております。
さらに、育英奨学事業については、教育を受ける意欲と能力がある人が確実にこれを受けられるよう、事業費総額で四百三十四億円の増額を行い、貸与人員で四万五千人増員するなど、一層の充実を図ることとしております。
第四は、特色ある教育研究の推進など私学助成の充実について、教育研究条件の維持向上と修学上の経済的負担の軽減などを図るため、学術研究基盤の強化や教育改革の推進などに配慮しつつ、経常費助成を中心に総額で四千四百五十四億円を計上するなど引き続きその充実を図ることとしております。
第五は、留学生交流など国際教育協力の推進について、留学生交流の推進のため五百四十四億円を計上するほか、アフガニスタン復興のための具体的な教育支援の検討も含め、開発途上国への国際協力体制の整備充実を図ることとしております。
第六は、心身ともに健全な人材を育成するスポーツの振興について、総合型地域スポーツクラブを育成・支援する体制の充実を始めとする生涯スポーツ社会の実現、トップレベルの競技者の育成、学校体育の充実を図るなど、スポーツ振興基本計画を推進していくこととしております。
第七は、文化芸術による心豊かな社会の実現として、文化を愛し、文化の薫りに満ちた新世紀日本の建設に向けて、文化芸術創造プランの創設に百九十三億円を計上するほか、伝統文化・文化財の活用と次世代への継承、新たな文化拠点の整備などを図ることとしております。
第八は、未来を切り開く基礎研究の推進として、大学や大学共同利用機関が行う独創的・先端的研究分野における基礎研究の推進に六百三十億円を計上しております。
第九は、戦略的重要分野の研究開発の重点的な推進として、ポストゲノム研究の推進などライフサイエンス分野の研究に七百十七億円を計上し、また、先端的な情報科学技術の研究開発などに八百九十億円を計上しております。
さらに、地球温暖化などに関する研究開発など環境分野に五百七十六億円を計上するとともに、経済社会の持続的成長への寄与などが期待されるナノテクノロジー・材料分野の研究に二百四十九億円を計上しております。
第十は、国の存立基盤となる研究開発の推進についてであります。
宇宙開発につきましては、宇宙関係三機関の統合に向けた連携協力の下で信頼性の向上などを図りつつ、HⅡAロケットの開発などを着実に進めていくこととしております。
また、原子力の分野につきましては、大型加速器や核融合研究などの先端的研究開発を推進するとともに、安全確保と国民の理解を大前提として、高速増殖炉サイクル技術の研究開発などを進めていくこととしております。
さらに、防災対策に関する研究開発を着実に進めていくとともに、海洋の多様な資源などの活用を目指した研究開発などを一層推進することとしております。
第十一は、競争的研究開発環境の整備と科学技術振興基盤の強化についてであります。
競争的資金につきましては、科学研究費補助金を始めとした各種制度を拡充することとしております。
また、国立大学等の施設については、国立大学等施設緊急整備五か年計画を踏まえ、重点的整備を図り一千四百六十四億円を計上したほか、優れた研究者・技術者の養成・確保や科学技術・理科教育の抜本的な充実を図ることとしております。
第十二は、新産業創出に向けた研究成果の展開として、産学官の共同研究の促進や大学発ベンチャーの創出など産学官連携の強化を図るため、一千八百八十億円を計上するとともに、大学等を核として研究機関や研究開発型企業が集積する拠点である知的クラスターの創成を図っていくなど、地域科学技術の振興に二百十二億円を計上しております。
第十三は、情報化への対応として、高度情報通信ネットワーク社会の形成を目指し、情報化の影の部分にも配慮しつつ、学校の授業においてコンピューターやインターネットを活用できる環境の整備を進めるとともに、専門的かつ独創的な人材の育成や研究分野の情報化、情報通信分野の研究開発などを積極的に推進してまいります。
以上、何とぞよろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
なお、これらの具体の内容につきましては、お手元に資料をお配りしておりますので、説明を省略させていただきます。