広野ただしの発言 (本会議)

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○広野ただし君 国会改革連絡会(自由党・無所属の会)の広野ただしです。
 ただいま議題となりました薬事法・血液法の一部改正案について、国連を代表して、福田官房長官、坂口厚生労働大臣ほか、関係大臣にお尋ねいたします。
 薬害エイズ、ヤコブ病、C型肝炎等の薬害被害は、罪もない人々に大きな被害を与え、尊い命までも奪う痛ましい社会事件を引き起こしました。そして、これに対応する政府の姿勢は、逃げ腰で、責任逃れに終始し、最後の最後になって妥協を図るという、誠に見苦しく、国民の命を守るという重大な責務からはほど遠い姿で、国民、患者の皆さんから強く非難されたところであります。このことに関する政府の責任について、坂口大臣、そして福田官房長官から、それぞれ真摯な答弁を求める次第です。
 また、HIV和解から既に六年も経過しています。そして、やっと本法の改正です。何と長い年月が空費されたのでありましょう。過ちは二度と繰り返させないという患者及び関係の皆さんの切なる願いにどうしてもっと早くこたえることができなかったのか、坂口大臣に伺います。
 本法とともに整備されるものと信じていた薬害、生物由来製品による健康被害救済制度は、一体いつになったら確立されることとなるのでしょう。野党は共同して衆議院にて議員提案していますが、一日も早く救済制度が整備されることを改めて政府に強く求めるものであります。政府の明確な答弁を求めます。
 先ほども話題になりましたが、人間の命と直結する血液の供給体制については、海外からの輸入に依存するのではなく、国内の自給体制を整えるべきであります。ところで、現在、国内で六百万人の献血を受けていますが、これを一千万人とする計画は、うまくいけばよいのですが、絵にかいたもちに終わるのではないでしょうか。
 また、いざというときにきちんと追跡することができるように、献血国や採血地の表示を義務付けることをここではっきりと確約願いたいと存じます。
 ところで、腎臓透析患者は毎年増え続け、現在、二十万人以上になっています。週に二、三日の透析に耐え、互いに励まし合って一生懸命に頑張っている患者さんの会に、腎臓の腎を取った「腎友会」というのがあります。私はその会の顧問をしておりますが、今年四月から、医療改革で、塩分の少ない食事療法が保険の対象から外されることとなったと聞いています。長期療養の必要な患者にむち打つ仕打ちと考えますが、元に戻すよう再考を求めます。
 二十一世紀は、バイオ、ゲノムの世紀。新薬開発のために衆知を結集すべきです。資源もない日本が発展するためには、人的資源、特に知的財産を活用、振興することが今後の重要な国家戦略です。その際、特許三法は経済産業省、著作権法は文部科学省、通信は総務省、薬事法は厚生労働省等々といったように、各省が縄張争いやセクショナリズムになっていることは大問題です。日本の将来のために、各省、皆ベクトルをそろえて、知的財産振興のために邁進すべきです。官房長官の見解を求めます。
 新薬開発の審査期間が欧米に比べ長いために、海外で許可を、認可を取ってくるケースが多くなっていると言われます。日本はなぜ時間が掛かるのですか。また、日本では、臨床データ取得等の治験体制の整備が新薬開発の短縮には極めて重要と考えますが、文部科学大臣並びに坂口大臣の見解を求めます。
 バイオ、ゲノムの近代医学も重要ですが、日本の伝統的な和漢薬や東洋医学も、何千年もの人間の英知を積み重ねて、有効なものが数多くあります。近代医学と東洋医学の連携、結合を模索することも重要であります。遠山、坂口両大臣の考えをお聞かせください。
 医療改革の名の下、明確な理念もなく、平成十四年度の薬価は平均七%引き下げられました。薬業界の中堅中小企業あるいは地場産業はどう生きるべきか、将来への指針を示してください。
 医薬品産業は、バイオ、ゲノム、遺伝子の時代です。国際的な新薬開発競争、正にメガコンペティションの時代です。新薬の開発によって、がんや高血圧、心臓病等の難病に打ちかち、健康で、更に長寿命化を達成できる可能性もあるわけです。世界の医薬品メーカーがしのぎを削って研究開発を推進し、生き残りを懸けて合従連衡や産業の再編成がなされています。内外無差別、オープンでフェアな競争の下、我が国の医薬品産業が、国際競争力の強化を図り、輸入より輸出が多くなるための戦略をお聞かせください。
 最後に、食の安全について伺います。
 武部農水大臣は、問責決議案否決の後、食の安全のために、国民の立場に立って職責を全うすると言っておられますが、果たして大丈夫だろうか、国民は不安を抱いております。遺伝子組換え食品や遺伝子組換え飼料、ポストハーベストや残留農薬等の問題から国民の健康や命を守るために何をなすおつもりか、武部、坂口両大臣にお伺いいたします。
 後手後手に回ったBSE対策や、JAS法、食品衛生法等の縦割り的、無責任なばらばらの行政が食の安全に対する国民の信頼を裏切りました。アメリカFDA、食品医薬品庁のように、食品の安全や医薬品、医療機器、生物由来製品、血液製剤等の安全を国民の立場に立って総合的、統一的に行う日本版食品医薬品安全庁を英断を持って設置すべきと考えますが、官房長官、坂口大臣、武部三大臣の見解を伺います。
 数々の薬害健康被害が繰り返され、その場限りで何ら根本的な改革が実施されない惰性の政治。バイオ、ゲノムの新世紀は新薬創薬の新世紀ですが、これにも光と影があります。影の部分を国民の側に立って消し去り、国民の健康と命を守ってこそ国民の信頼が得られる政治であります。
 食の安全を損ね、国民から疑惑を持たれ、愛想を尽かされた政治、特定の利益集団のためにのみ走り回る族議員がばっこする政治。そして、そのことを国民から強く批判される政府が本当に国民の信頼を得るためには、早く政権交代をし、新しい政権の下で日本を立て直すしか道はありません。さもないと、日本はただどんどんと坂道を転げ落ち、日本はただどんどんと駄目になる。このままの政治では大事な国民の政治と命は決して守れないということを強く強く訴えて、私の質問としたいと思います。(拍手)
   〔国務大臣坂口力君登壇、拍手〕

発言情報

speech_id: 115415254X01720020412_021

発言者: 広野ただし

speaker_id: 21669

日付: 2002-04-12

院: 参議院

会議名: 本会議