竹中平蔵の発言 (財務金融委員会)

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○竹中国務大臣 委員御指摘のように、マーケットのシグナルを謙虚に受けとめるというのは、それはそれとして、私も大変重要なことであるというふうに思います。ただ、株価は大変低迷して苦しい状況にありますけれども、株価の低迷は同時に世界的な現象であるという点についても、これは客観的に見ておく必要があるのだと思います。
 株価は低下して、どの時点から何%低下したという数字がよくありますけれども、これは、どの時点をとるかによって、実は解釈がいろいろ出てまいります。少なくともことしの初めからとる限り、各国落ちている中で、日本の下落率というのは、実は高い方ではありません。一番高い下落をしているのはヨーロッパ、ドイツ等々でありますから、そういった意味で、そのシグナルの読み方というのは、私はやはり大変重要であろうかと思います。
 それからもう一つ、私は、株価は間違いなく上がると思います。しかし、上がるまでに時間がかかるであろうというふうに思っております。これはしかし、いろいろな国の構造改革を見ましても、政策が定着してからやはり相当の期間を要して株価というのは上がり出す。
 株価というのは、つまりマーケットの声というのは、その意味では、ある条件のもとで、小さな変化に対しては非常に敏感でありますけれども、大きなトレンド変化を起こすには結構時間がかかる。だからこそ、バブルだ、バブルだと言われながら、バブルが崩壊するまで結構時間がかかったということなのではないかとも思っております。
 お尋ねの三十兆でありますけれども、ことし一月の「改革と展望」において我々は、やはり財政はきちんと長期的にコントロールしていかないと、国債のマーケットにおいては、日本の国債の残高が大き過ぎるということに対して、非常に強いこれまたマーケットの声が出されているというふうに感じております。その意味では、十年の時間をかけてプライマリーバランスを回復させるという「改革と展望」のシナリオをしっかりと守ることが重要であり、今年度の国債三十兆枠というのは、実はその一つの重要なスタートポイントになっているというふうに考えているわけでございます。
 「改革と展望」を今見直す時期にもなっておりますので、経済情勢と財政の健全化ということを引き続きしっかりと両立をさせていきたいと思っております。

発言情報

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発言者: 竹中平蔵

speaker_id: 23089

日付: 2002-11-12

院: 衆議院

会議名: 財務金融委員会