中津川博郷の発言 (財務金融委員会)
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○中津川委員 自殺の話をしたいんですが、四年間、平成十年以降、三十代、四十代、五十代、まさに働き盛りの経営者、そしてローンを抱えた、企業をリストラされてしまった人たち、異常な事態が続いているわけであります。
自殺者と自殺未遂者を合わせますと、その数は、自殺者の十倍になると言われているんですね。しかも、自殺や自殺未遂によって心理的影響をこうむった家族、知人、友人、これは五倍に上ると言われています。つまり、自殺者三万人、そういう状況で、約百五十万人の人に影響を及ぼしている。これはもう国家の大問題だと思うんですね。
「自殺って言えなかった。」という本、皆さんたち、読んだ方もいらっしゃると思うんですが、私も二回繰り返して読みました。これは、親が自殺してしまった子供たちの手記を集めたものなんですが、自分の親が自殺をしてしまったということを隠すんですね。何で死んだのと、自殺とは言えないんです。好奇の目で見られてしまう。自分の親は自殺したから精神的に弱いんじゃないだろうか、自分もいつか自殺してしまうんじゃないか、そんな思いに悩み続けてきているわけですね。そういう彼らの心の叫び、大学生中心ですが、載っかっているわけであります。
私は、これを読ませていただいて、大変、悲惨さに心が引き裂かれたんですが、自殺の予防ということ、これは、自殺者の周辺のケアというものも政府の重要な責任だと当然思いますよ。
そこで、厚生労働省が、五億円の予算で、「自殺の予防と対応」というのを去年から取り上げている。これはこれで意味があることだと思うのですが、これは厚生労働省の問題じゃないですよ。経済死なんですから、経済産業省、金融庁、いや、もう政府全体、政治家全体が取り組むべき問題だと思うわけですね。
経営者というのは、自分が死んだらどうなるだろうと計算するんですよ。私も、生命保険を計算しました。ああ、大丈夫だなと何か安心して、変なんですけれども。そんなことをいろいろ、みんな一回や二回、そんな計算をした記憶があって、もう本当に一生懸命なんですね。
それで、今、秋田県というのは、大変自殺者、それから夜逃げが多いというところで、毎日のようにそういうことが起きているということで、私、一昨日、その方と電話でお話をすることができました。その方は、事業に失敗した人が再チャレンジする社会をつくるというNPOをつくって活動されているんですが、これは政治がもっとやらなければいけないな、こんなふうに思っているわけであります。
先日、暴漢の凶刃に倒れました我が同志であります石井紘基議員、私と中小企業の問題についてよく話したんですね。中津川さんは中小企業をやっているから、現場の話、いろいろ聞かせてと。あの人、情報をいろいろなところからとっていますから。そして、何でこんなに自殺するんだろう、これはおかしいね、政治が解決しなければならないので、自分も一生懸命これからやっていくよというようなことをお話しされておりまして、私とは、そんなので、その面で通じるところがあったわけであります。
私は、彼の志をむだにしたくない、これ以上自殺者を、経済死、たかがと言っちゃ失礼ですけれども、だけれども、されどなんです、事業で失敗した、人生で挫折した、これで命まで引きかえにしなくてもいい、そういう社会をつくらなければいけない、そんな思いを強く持っているんですが、大臣、感想をお願いします。